2024年12月22日( 日 )

楢原利則・久留米市長出馬せず!市長選の動向は?

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久留米市役所

 楢原市長の次の市長は一体誰になるのか――。

 来年1月に行われる福岡県久留米市の市長選挙に、現職の楢原利則市長(69)が立候補しないことがわかった。健康上の理由としている。
楢原市長は福岡県大刀洗町出身。西南学院大学を卒業後、1971年4月に久留米市役所に入庁、総務部長、副市長を経て、2010年1月の市長選で初当選。2期目を迎えていた。関係者の話では、当初、出馬する意欲を示していたが、8月18日付の地元紙で突如、退任の意向が報じられ、その去就が注目されていた。

 楢原市長の不出馬の背景には、昨年4月に開業した大型複合施設「久留米シティプラザ」の件があるのでは、と取り沙汰されている。178億5,000万円の血税を投じて作られたものの、初年度から赤字となり、厳しい状況が続いている。そのため来年1月の市長選では楢原市長の責任追及は免れないことが理由ではないかと思われる。

 楢原市長の不出馬により、久留米市長選挙は、既に立候補を表明している元外交官で久留米大学教授だった宮原信孝氏(59)、経営コンサルタントの中西博紀氏(58)、出馬を検討している元参議院議員の大久保勉氏(56)の3人のほか、他にも立候補の動きが聞かれる。3者とも地元久留米出身だ。久留米市はここ数十年、市役所出身者が市長となっており、地元で民間出身の市長を嘱望する声も上がっている。

【矢野 寛之】

 

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