太宰府市議会、市長にNO! 不信任決議案か辞職勧告決議案提出へ
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13日まで行われた太宰府市議会9月定例会の一般質問は、芦刈茂市長への批判が飛び交うものとなった。
市長の選挙公約だったものの6月の定例議会で見直しを発表した中学校完全給食化や、8月25日に突然発表された市長による副市長の解職、教育長へ「辞めてくれないか」と発言した問題についてなど、市長に対する厳しい質問が続いたが、市長と議会の議論は平行線のまま終了した。
とくに象徴的だったのが、議員からの「副市長を解職したことで本当に市政が進むのか」という質問に対して「新たなスタート地点に立てたのではないかと思っている」と答えた場面と、「現在の議会が混乱している状況をどう考えているか」という質問への「産みの苦しみだと考えている」という答弁。市長と議会の認識の決定的なズレが表れていた場面だろう。
すでに市議会側は会派代表者会議で、9月定例会最終日の26日に不信任決議案か辞職勧告決議案を提出する方針を決めている。
一般質問での市長の答弁を受け、14日に会派代表者会議でどちらの案を提出するかの協議が行われたが、この日は方針は決まらず。再度19日に全議員参加の協議会を開催し、多数決で結論を出すことが決定された。市議会の7会派のうち、2会派は不信任決議案、5会派は辞職勧告決議案を支持したという。
辞職勧告決議に法的拘束力はなく、不信任決議の場合は市長は議会解散か失職を選択することになる。ある議員は「どちらの案になるかは議員によって温度差があるのでまだわからないが、芦刈市長に市長としての資質が欠けているという認識は一致している。今回、辞職勧告決議案が議会で可決されても、おそらく市長は辞めないだろう。そのまま次の12月定例会でも混乱が続くようなら、そのときは不信任決議案が可決されることになる。そうなれば市長は議会を解散するだろう」と語った。
改めて芦刈市長と議会の対決姿勢がはっきりした太宰府市政。具体性のない答弁や提案を続ける市長の態度が変わらない限り、もはや市長選が行われるのは必至。場合によっては市議選も行われる可能性がある。あとは、その時期が早いか遅いかの違いだけという事態となっている。
市民への負担を最小限にしつつ、この混乱を一刻も早く収束させるには、市長自らが責任を取る決断が必要なのではないだろうか。【犬童 範亮】
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