ライジングゼファーフクオカ 開幕11連勝
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BリーグB2のライジングゼファーフクオカ(以下ゼファー)は、10月27、28日のリーグ第6節、ホーム福岡市民体育館にて青森ワッツと対戦し、10月27日95-82、10月28日70-69で2連勝した。これでゼファーは、開幕から無敗の11連勝となった。
前節(10月25日)のアウェーでの広島ドラゴンフライズ戦(68-67で勝利)で、ゼファーの小林大祐選手が接触プレイで負傷し、「左上腕骨 骨幹部 骨折」と発表され戦線離脱した。小林選手はシューティングガードとして、ポイントゲッター、突破役などゼファーの中心選手として、連勝の立役者的存在であり、小林選手の欠場は大きな痛手となった。
その小林選手が欠場するなか、第6節の2連勝はまさにチーム一丸となった戦いぶりであった。シーズン当初からゼファーの河合竜児ヘッドコーチが述べている「ハードなディフェンス、泥臭くボールを追いかける、仲間を信じて、自分の役割を全うする」ことを、プレイヤー全員が忠実に体現している。ゼファーの選手は皆、試合中ハードワーカーで、つねにお互いにコミュニケーションをとり、戦法の確認をし合いながら、ゲームのマネジメントを行っている。そして何よりも得点してもされても、次のプレイへの準備がどこよりも速い。切り換えが速く、ゼファーがゲームの主導権を握っている時間が非常に長く感じるほどだ。加えて、僅差や延長戦(1点差勝利2試合、延長戦勝利3試合)での勝利を重ねていることは、最後まで諦めないという風土が、チーム内に浸透していることの証である。一方で、第6節の観客動員数は10月27日1,108名、10月28日1,129名と増加傾向にあるものの、ゼファーが掲げる当面の目標である2,000名動員にはまだまだである。来場されているブースターの方々が、とても熱い姿勢でプレイヤーへ声援を送っている姿は印象的だ。同じB2の秋田ノーザンハピネッツ、熊本ヴォルターズのホームゲームは、3,000名に近い動員を実現している。ゼファーの球団職員は、プレイヤーとともに、福岡市内を中心とした県内でのPR活動を積極的に実施している。地道なスポンサー回りなど、営業努力を行い、「ゼファーを地域のクラブ・球団にしていこう」とする姿勢も明確である。
何度も記しているが、ぜひとも一度アリーナに足を運んでいただきたい。プロのバスケットボールを間近に見ることができる、得難い体験である。臨場感あふれるなかで、選手同士の激しいマッチアップや迫力あるシュートのパフォーマンスが見られる。日頃ハードなトレーニングを積んで挑んでいることが、ひと目でわかる。そして一体感あるブースターの声援と、明るく楽しませてもらえるMCで会場は盛り上がる。バスケットボールを知らなくても、初めて来場しても必ず楽しめる。地元福岡のチームを皆で応援したい。【河原 清明】
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