2024年12月24日( 火 )

韓国で人気の日本商品とは?~歴史認識と購買活動(後)

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日韓ビジネスコンサルタント 劉明鎬(在日経歴20年)

 消費活動と歴史認識に大きな関係がないという、具体的な証拠を挙げてみよう。統計庁の統計結果によると、韓国の和食レストランは2006年と2015年を比べると65%も店舗数が増加している。価格設定は少し高めだが、それでも人気を博している。韓国では和食は高級料理に分類されている。日本風の居酒屋もかなり増えている。

 このように、現在は家電の代わりに日本の食文化が韓国にかなり入ってきている。日本のビールは、2010年に輸入ビールの首位に立って以来、ずっと首位をキープしている。日本に出張に来た韓国ビジネスマンが口を揃えていうのは、日本のビールは旨いということだ。韓国はアサヒビールの最大輸入国である。年間242万箱(一箱24缶入り)を輸入している。アサヒビールは年間1,000万箱を海外に輸出しているが、その5分の1を輸入しているのは実は韓国なのである。日本のビールはコンビニ、スーパーなどで一番売れている輸入ビールである。

 ビールだけではない。日本酒も最近韓国で人気を博している。特に若い女性を中心に人気が根強い。焼酎は強いので二日酔いが心配になる。対して日本酒は会話をする時には盛り上がるが、翌日それほど負担にならないことが受けているようだ。筆者の知り合いも日本で日本酒を飲ませたところ、こんなおいしい酒があるとは思わなかった。日本酒があまりにもおいしくて、食べ物とも良く合うので、日本に住みたくなったというくらいである。食文化だけではない。去年日本で販売された韓国の自動車は180台に過ぎないのに対し、日本の車は韓国で3万5,420台も販売されている。韓国輸入自動車協会によると、韓国で売れた輸入自動車のトップ10に、日本のブランドは三つも入っている。レクサス(トヨタ)は7位で7,956台、トヨタは8位で7,825台、ホンダは10位で4,511台を販売している。フォルクスワーゲンの検査結果偽装事件以来、日本の自動車はその空白を埋める形で販売が急速に伸びている。また日本の化粧品の伸びも著しい。

 このように若者を中心に日韓消費は反日とは関係なく成長している。日本では、10代、20代を中心に韓国ファッションがかなり人気を得ているようだ。消費者の合理的な消費活動はこのような形で進んでいて、両国の関係を支えている。消費文化を通じて両国の国民が理解を深め、もっと仲良くなることを望んでやまない。ますますこのようなムードが拡大することを祈念する。

(了)

 
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