2024年12月26日( 木 )

一蘭の違法就労問題、同業者からは同情の声も

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一蘭本社総本店

 大阪府警は11月29日、人気ラーメン店「一蘭」の「一蘭道頓堀店別館」(大阪市中央区)で働いていたベトナム国籍の女性従業員が、今年4月から11月の期間に就労ビザが切れた状態で働いていたとして、この女性従業員を出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで逮捕した。府警は同日、大阪市中央区の店舗や福岡市博多区の本社の家宅捜索を行った。このニュースは新聞やテレビで瞬く間に広がった。

 店舗を運営する(株)一蘭(本社:福岡市博多区)は、NetIB-News編集部の取材に、この女性従業員は以前、大阪市内の専門学校へ留学し、同店で働いていたと答えた。「ビザを確認していたが、女性従業員はその後学校を辞め、就労資格を失っていたようだ。弊社としては、ビザの変更などがあれば自己申告を行うことを義務付けるなどの対策を行っていたものの、漏れがあった。今後は確認を強化したい」とし、現在、警察に対してはこの女性従業員の在籍確認などの捜査協力を積極的に行っている。

 「一蘭」は、福岡発祥の人気ラーメン店であり、国内外で知名度が高い。それゆえに報道が少し過熱気味となっているようだ。同業者のなかには、「人気店だから従業員も多い。管理はとても大変だろう」と同情する声も聞かれた。だが、外国人を雇用する際に必要な届け出をしていなかったのは事実であるため、今後は確認を徹底し、再発防止に努めていただきたい。

 

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