(株)資生堂(本社:東京都港区、魚谷雅彦社長)は9日、2017年12月期通期の連結決算予想を修正した。
売上高は前期比18.2%増の1兆50億6,200万円、営業利益は同218%増の804億3,700万円、経常利益は同216%増の803億2,700万円、純利益については同29.1%減の227億4,900万円の見込みとしている。
決算予想の上方修正について同社は、営業利益と経常利益は、売上増にともなう差益増に加え、中高価格帯の売上伸長による原価率の低減、マーケティング投資のROI(Return on Investment:投資利益率)の向上を理由としている。
純利益については前期比84.4%減の50億円を予想していたが、17年末に米国より税制改正を受け、税金費用が減少したことや、17年10月にグループ企業だった米国・ゾートスインターナショナルInc社をドイツ・ヘンケル AG & Co. kgaA社に事業譲渡した利益に係る税金費用が予定より下回る金額だったことから、当初の予想より増加する見通しとなった。
このほか業績増となった要因として、16年にM&Aで得した、プレステージブランド『Laura Mercier』、ライセンス契約を締結したフレグランスブランド『Dolce&Gabbana』など、ここ数年は売上成長が期待できる分野への投資を強化したことで、国内外で飛躍的に伸長。アジア全域を1つの市場と捉えたボーダレスマーケティングの展開により、日本・中国・トラベルリテールで成長に拍車がかかったことで、高いインバウンド需要を獲得した。また、シワ改善新商品が国内始めアジア地域での愛用者獲得による新たな市場拡大が寄与したとしている。
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