まちかど風景in京都~駅近ホテルと老人ホーム
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NetIB-NEWSを運営する(株)データ・マックスは、3月、インバウンドも含めて観光ビジネスで、さらなる賑わいを見せる京都へ視察旅行を実施しました。九州・福岡の経済ニュースを発信する記者の視点から見た観光都市「京都」の実像とは――。複数回のレポートでお伝えいたします。
日本を代表する観光地、京都。京都府が公表している「2016年観光入込客数および観光消費額について」によれば、観光入込客数は8,741万人(内、外国人宿泊客数326万人)で、観光消費額は1兆1,447億円に上る。
この数字の凄さは、今日本で最も勢いのあるとされる街、福岡と比べてみても歴然としている。福岡市が公表している「2015年福岡市観光統計」によれば、観光入込客数は1,974万人(内、外国人宿泊客数174万人)で、観光消費額は3,946億円。ちなみに、同年の京都の観光入込客数は8,748万人(内、外国人宿泊客数322万人)で、観光消費額は1兆264億円。観光地としての魅力は、圧倒的に京都が優る。そんな京都の玄関口、JR京都駅周辺は、「京都新阪急ホテル」や「京都タワーホテル」など、すでにホテルが林立している状態だが、新たにホテル建設が計画されている。
計画されているのは「(仮称)京都ロイヤルツインズホテル」。計画地は京都駅から徒歩5分程度のパチンコホール「プレイヤーズクラブ パラ 八条口店」側。建築物の概要は、RC造の地上10F2棟建てで、敷地面積1,719.32m2の客室数全219室。建築主は(株)三越ユニティー(本社:京都市南区、王本寛一代表)、設計者は熊本県八代市に本社を置く新生設計(株)(薮 正美代表)で、2018年5月頃着工予定となっている。
また、京都の観光スポットとして有名な「嵐山」では、有料老人ホームの新設が計画されている。計画地は阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」から嵯峨釈迦堂方面へ徒歩10分程度の線路側で、計画されているのは「(仮称) 嵯峨天龍寺立石町計画」。建築物の概要はS造の地上2F3棟建てで、敷地面積8,963m2。建築主は個人。設計者は(株)東洋設計事務所(本社:京都市中京区、齋藤篤史代表)、施工者は日本建設(株)大阪支店(本社:大阪市中央区、日野直行代表)で、着工済。完成は2018年9月頃を予定している。
二条城や天龍寺など、世界文化遺産に登録された歴史的建造物を多数擁する京都において、厳しい「景観条例」を満たし、開発を行うのは容易ではない。しかし、京都の観光スポットをめぐっていると、着実に京都のまちづくりが進んでいる様子がうかがえた。条例により守られ、現在に残る古都の景観と、開発需要とのバランスを取りながら、これからも京都は発展を続けていく。
【代 源太朗】
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