国内の竹でメンマ製造を――。(株)タケマン(本社:福岡県糸島市、吉野秋彦社長)では、国産竹を使用したメンマの製造・普及に取り組んでいる。
同社は全国の有名ラーメン店から支持を集めるメンマ専門メーカー。同社代表の吉野秋彦氏は、約15年にわたり、中国や台湾で本場のメンマ製造に従事。その技術・ノウハウをもとに2013年に同社を設立した。有名ラーメン店からの評価が高く取引店舗数は1,400店舗(2018年3月現在)に上る。
同社は「すべて国産食材で作ったラーメンの提供を実現したい」という思いから、国産メンマの製造に着手した。
国内でラーメンなどの料理に使用されているメンマ原料の約99%は中国を始めとする海外産が使用されている。その理由として、安価であることや、メンマ原料に最適な「麻竹(まちく)」と呼ばれる竹が国内でほとんど採れないことが挙げられている。
そこで同社は、国産原料の確保に向け、地元糸島市の放置竹林の整備に着手。「孟宗竹」という竹を使用したメンマの製造を進め、国産メンマ「糸島めんま」を開発した。7月から販売を予定しており、全国的に問題視されている放置竹林を使用することで環境整備にも結び付けている。
2017年には「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けており、今後もメンマ製造の量産化に注力していく。
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