【日大炎上中】謝罪会見、傲慢司会者は早大出身・共同通信の元幹部~困惑する共同の記者たち
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悪質タックル問題をめぐって、毎日のように炎上ネタを提供し続ける日本大学(日大)。トラブル時に沈静化をはかるはずの広報部職員が、わざわざ必要もない発言で報道陣を刺激したことで、日大問題はもはやカオス(混沌)の様相を呈している。
「何十人もいるのに、全部やる(質問させる)んですか?」
「何時間かかるかわからない。無理です」
(語気を強めて)「日大のブランドは落ちません!」
(記者の、「会見をみんな見ている」という発言に対して)「見ていても、見ていなくてもいい」23日夜、千代田区の日大本部でアメフト部の内田正人元監督と井上奨コーチが会見した際、司会を務めた米倉久邦氏(日大企画広報部職員)が発した言葉だ。会見後すぐは、内田前監督らが繰り返した保身発言に批判が集まったものの、いまでは主役を「食う」かたちで、米倉氏に対する批判記事が増えている。
広報部の対応としては最悪ともいえる言動をさらした米倉氏はなんと、全国に記事を配信するマスコミ大手、共同通信の出身だ。早稲田大学を卒業後、1968年に共同通信に入社した米倉氏は、ワシントン特派員や経済部長、ニュースセンター長を経て論説委員長まで務めた大物OBだという。
現在は日大職員であると同時に共同通信の客員論説委員という肩書も持つ。高校・大学時代からの趣味である登山を50代後半から本格的に再開し、山や森林をテーマにした著書も複数ある。データ・マックスの取材に共同通信の関係者は、「米倉氏の素性がわかって以降、社内は戦々恐々です。ワイドショーやニュース番組で米倉氏の『出番』が増えるにつれて、共同への風当たりが強まるはずですから。アホなOBのせいで、とんだとばっちりですよ」と憤る。米倉氏については、「10年くらい前に退職しているため、直接知っている記者は少ないはずです。経済部出身の米倉氏がなぜ日大広報部にいるのか、会見で不適切発言をすることの怖さを知っているはずの元記者がなぜ、あんな発言をしたのか。まったくわかりません」と、首をかしげる。
また、日大紛争も経験した日大関係者は、「もともと日大には早稲田や慶応を敵視する『学風』みたいなものがあり、それが誇りでもあった。早稲田出身者が学内で大きな顔をするなんて、昔は考えられなかったこと。なにか裏事情があるのではないか」と、訝る。会見の後、心労で入院した内田前監督に続いて、米倉氏も「心労」で入院したという情報もある。日大にとって口をふさいでおきたい2人が仲良く入院とは、「政治家気取りか!」(前出、日大関係者)と批判を受けることすら見通せないのか。組織の末期症状ともいえるが、仮に批判の矛先を自身にひきつけるための広報的高等テクニックだとすれば、高額な給与と引き換えに日大に晩年を捧げたということなのだろう。
記者である間だけ「権力と対峙する」ふりをし、所属する組織が変わっただけで記者を「弾圧」とは、とんだジャーナリスト魂だ。米倉氏は日本山岳会会員で森林インストラクター資格も持つというから、山籠もりでもして書に励み、「晩節を汚す」と書き続けてほしい。
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