【『北方ジャーナル』記者の被災地ルポ(4)】避難の住人、声ふるわせ「レンジが宙を飛んだ」
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▲札幌市内の避難所 地震から一夜が明けた9月7日、札幌市東区の市立美香保(みかほ)小学校では、近くに住む人たち200人弱が避難所の体育館で朝を迎えた。
自宅の断水で避難を決めた女性(20)は午前中にいったん帰宅した後、この日も避難所に泊まることにするという。
「マンションの給水タンクが壊れ、エレベーターまで水浸しに。停電も続き、情報が入手できず不安だった」と、声をふるわせる。この朝は市内のNPOが発電機を運んできてくれたため、「ようやくスマートフォンの充電ができた」と、ほっとした表情を見せた。
▲避難所に置かれた充電器には、
スマートフォンの充電などに人が集まっていた高齢の母と一緒に身を寄せた女性(59)は、生まれも育ちも北海道。札幌に住み始めてから20年以上になるが、「こんな揺れは経験したことがない」。深夜、突然の地震は「すぐ終わると思っていた」が、電子レンジなどが宙を飛ぶのを見て恐怖に体が固まった。
避難所でほかの人たちと語らうことで不安は薄れ、初日の夜はぐっすり眠ることができたという。ただ、帰宅はいつになるかわからない。「元通りの暮らしになるまで何日かかるのか…」と視線を落とした。
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