2024年08月31日( 土 )

【福岡市政インサイダー情報】さっさとやめろ!ふるさと納税

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▲ふるさと納税は、「今は都会に住んでいても、
 自分を育んでくれた『ふるさと』に、
 自分の意思で、いくらかでも納税できる制度」
 だというが…… (総務省HPより)

 誰なんだろうね、「ふるさと納税」の制度設計したのって。

 今みたいな返礼品制度をやっていたら、実質地方税のダンピング合戦になるに決まってるじゃん。「うちの自治体に税金(名目は寄付金)を納めたら、キックバックがたくさんあってお得だよ〜」って、市町村同士の醜いパイの奪い合い。

 なんでそれが分からないのかね、国の偉い人たちは。

 野田総務相がふるさと納税の返礼品の額を最大で寄付金の30%までにするなんて言い出したけれど、これって、所得税からの還付金を無視してざっくりいえば、個人住民税の所得割の約20%(ふるさと納税の限度額)については、30%オフまでなら認めますって言っているのと同じだよね。

 こんなこと書くのは市税担当の人に悪いんだけど、職員はこういう制度に詳しいから、ふるさと納税を使ってる人は多いんじゃないかな。福岡市に住んで、福岡市役所に勤めてるのに、返礼品欲しさに他の市町村に寄付する職員ってどうよ。まぁ、どこに寄付しようがその職員の勝手なんだけど、市民が知ったら怒って、「それじゃあ、俺も」ってなるよね。

 これって、一種の「囚人のジレンマ」(お互い協力する方が、協力しないよりもよい結果になることがわかっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなるというジレンマ)だと思う。ふるさと納税により増大する自治体や国の事務処理の費用も馬鹿にならないしね。
 豪華な返礼品で寄付をたくさん集めて潤う自治体もあるだろうけど、国全体で考えるとすごく損な制度。モラルハザードを生み出す、ふるさと納税はさっさとやめるべきだよ。

 え、俺がふるさと納税制度を使ってるのかって?
 個人情報につき非開示とさせていただきます(笑)。

 

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