HIS、ハワイ挙式ツアー『ドタキャン』の代償

　26日、旅行販売国内２位のエイチ・アイ・エス（以下HIS）は、同社が販売したハワイ挙式ツアーを”ドタキャン”したことについて、同社のホームページ上で「本日の一部報道について」として改めて謝罪を発表した。

　事の始まりは、10月に挙式を予定していたA子さんの元へHISから挙式会場の施工遅延により、既に払い込み済みのハワイ挙式ツアーのキャンセル通知が届いたことを週刊文春が報じたことによる。
　週刊文春によれば、彼女はHISが企画するハワイ・オアフ島の結婚式場「ザ・クラウチングライオン」（以下クラウチングライオン社）での挙式プランに申し込み、８月中に代金百数十万円を払い込んだ。クラウチングライオン社は9月1日に開業予定の新しい式場で、ハワイの悪天候の影響で工事が遅れたという。

　A子さんの元へキャンセル通知が届いたのは9月4日。HISは現地の工事状況を認識しており、8月15日時点で予定通りの開業が困難であると判断し、当該ツアーのキャンセルを決定した。ハワイでの挙式を待ち望んでいた彼女からしてみれば「なぜもっと早く知らせてくれなかったのか」。都合をつけてすでに予定を組んでいる親戚や友人たちが気にかかる。

　260組が当該ツアーに申し込んだと報じられるなか、HISは当該ツアー代金全額を払い戻すとともに見舞金をつけ、代替プラン並びに代替ツアーを提案するとしている。