九工大と大分の企業4社が共同開発した超小型衛星「てんこう」~今月29日に宇宙へ
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九州工業大学(北九州市戸畑区)(以下、九工大)と大分県内の企業4社とで共同開発を進めてきた超小型衛星「てんこう」が今月29日、種子島宇宙センター(鹿児島県熊毛郡南種子町)からいよいよ宇宙へと飛び立つ。
「てんこう」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から採択された九工大・工学研究院の奥山圭一教授の研究室が、大分県内の企業4社と共同開発を進めてきた地球低軌道環境観測衛星で、直径約50cmの14面体の形状をしており、重量は約23kg。高度600km付近でコンピューターに誤作動を引き起こす宇宙線の観測などを行うほか、使用されている先進的な素材が宇宙空間でどう影響を受けるかなどのデータ収集なども行う。JAXAが打ち上げる温室効果ガス観測技術衛星2号「GOSAT-2」に相乗りするかたちで、10月29日の午後1時ごろ、H-ⅡAロケット40号機で打ち上げられる予定となっている。
プロジェクトは昨年7月にスタートしており、九工大の奥山研究室のほか、(株)江藤製作所(大分市)、(株)デンケン(大分県由布市)、ニシジマ精機(株)(大分県佐伯市)、(株)ケイティーエス(大分県杵築市)の大分県内の企業4社とで共同開発が行われていた。「てんこう」はすでに完成して、JAXAへの引き渡しも完了。9月27日には、大分県庁で広瀬勝貞知事への報告も行われた。
【坂田 憲治】
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