2024年11月13日( 水 )

業界に新風、年に2店舗以上出店し年商500億円を目指す(前)

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(株)フードウェイ

商号や社名の変更を機に意欲的に出店

 食肉の小売業、ミートイン・ハイマートとして1991年に創業し、生鮮市場ハイマートの名称などで福岡市内にスーパーマーケットも展開してきた(株)フードウェイ。創業形態であるミートイン・ハイマートとスーパーマーケット事業部のフードウェイの2社体制でグループを形成しているが、かつての佐賀県白石町や長崎県松浦市への出店を除くと、そのほとんどを福岡市内や周辺都市を中心に店舗展開してきた。そんななか、2010年に商号をフードウェイに変更して県外にも積極的に進出。佐賀市や佐賀県多久市、神奈川県横浜市に出店し、14年には社名もフードウェイに変えたことを機に出店ペースが上がり、静岡県長泉町、広島市、神奈川県藤沢市、大分市などに店舗を構えている。その店舗数は24店舗。ミートイン・ハイマートは34店舗を数える。

 17年には宮崎県都城市に本社があり、南部九州を中心に食肉の小売を主体に店舗展開するエムツーをM&A。また、18年4月には福岡市近郊の久山町にあるトリアス久山に生鮮を前面に押し出した大型店舗も開店する。

 スーパーマーケットという業態は、八百屋のように産地直送という限られた商品ではなく、多品目を安く合理的に購入する場として生まれたが、福岡市のアイランドシティに16年、新しい試みとして「産地直送販売とスーパーの融合で、生鮮超特化型」であるフードウェイアイランドシティ店を出店。スーパーマーケットの定義から外れるが、消費者に好評をもって迎え入れられたため、その実績とそこから得たノウハウを生かし、トリアス店も生鮮超特化型で商品を構成した。

 こういった一連の出店攻勢や斬新な取り組みには目を見張るものがあるが、これについて専務取締役・後藤英和氏は「弊社は今期、230億円の売上を見込んでいますが、ここ5年のうちにその倍以上の500億円にもっていきたいと考えています。そのためには年に2店舗は出店し、M&Aにも意欲的に取り組んでいきます。ただ、店づくりは地域特性によって変えています。横浜の店は成城石井の跡地につくり、高級志向なのですが、それを別の地域にもっていっても成功はしません。そういった意味で『生鮮超特化型』が受け入れてもらえそうなアイランドシティやトリアスには取り入れているのですが、ほかの地域でも売上に貢献するのであれば、このスタイルをどんどん採用したいですね。500億円を達成するためには、そういった攻めの姿勢で臨まなければ良けないと思っているところです」と話す。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 圭介
所在地:福岡市西区小戸3-24-53
設 立:2000年6月
資本金:7,300万円
TEL:092-895-2710
URL:http://www.foodway.co.jp

<プロフィール>
後藤 圭介(ごとう・けいすけ)

 1960年、福岡県生まれ。91年、食肉小売業のミートイン・ハイマートを創業。2000年6月、スーパーマーケット部門を独立させ、(株)ハイマートを設立した。14年3月、社名を(株)フードウェイに変更。紙パックや食品トレーのリサイクル、節電など、環境保護活動にも全社をあげて取り組んでいる。

(後)

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