2024年12月23日( 月 )

サンセルコが建替えに向け検討を開始 七隈線延伸で注目

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 複合施設「サンセルコ」の地権者107人で構成されるサンセルコ商業・業務棟管理組合法人が、6月の通常総会で建替えに向けた検討をすると決議していたことがわかった。
 サンセルコは、地下1階から地上4階が商業、5階から10階がオフィスの複合施設として開発されたが、築40年を目前に控え、建物の老朽化が課題となっていた。さらに、商業部分では空きテナントの増加も目立ち、空きテナントは20%近くに上る。サンセルコを管理するサンセルコビル管理(株)によれば、建替えを検討するにあたって「商業部分の地権者の半数が退去の意向を示している」という。

 今後は、建替え計画の具体化にむけて動き始めることになるが、建替え決議や収益面での課題は残されている。サンセルコは過去、建替えが検討されたものの、リーマン・ショックなどにより頓挫していた。六本松の再開発や博多駅までの延伸により、地下鉄七隈線沿線の利便性が高まっており、新駅にも近いサンセルコ再開発の動向が注目される。

【永上 隼人】

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