2024年11月20日( 水 )

博多阪急1人勝ち 福岡県4百貨店の中間決算

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 福岡県4百貨店の中間決算(8~9月)は博多阪急の1人勝ちになった。岩田屋三越、井筒屋、博多大丸の3社が前年同期比減収だったのに対し13.9%増と二ケタの伸び率を記録した。

 3社は利益も苦戦した。岩田屋三越の経常赤字は経費削減で前年同期の2億5,800万円から改善したものの、赤字脱出はならなかった。井筒屋は金利負担が重く7,600万円と37.6%の大幅減だった。

 インバウンド消費と株高による高級品需要にも一服感が出ている。中国人クルーズ客の減少が響き博多大丸は0.8%の減収、0.9%の減益だった。

 1人勝ちの博多阪急は昨秋からの改装で高級ブランドを導入、これまで弱かった高所得層を取り込むのに成功した。下期も前年同期比4.9%増を見込み、3月期通期の売上高は8.9%増の516億3,100万円と500億円を突破する。

 ほかの3社も比重の高い下期で挽回を見込むが、通期の増収を達成できるかどうかは微妙だ。

<福岡県4百貨店の中間決算>
岩田屋三越 売上高546(▲0.5) 経常利益▲0.1(―)
井筒屋   売上高378(▲1.5) 経常利益0.8(▲37.6)
博多大丸  売上高259(▲0.8) 営業利益8(▲0.9)
博多阪急  売上高241(13.9) 経常利益―(―)
(単位億円、▲:減または欠損、―:比較不可または非公表。岩田屋三越と博多阪急は9月、ほかは8月)

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