【訪米レポート(2)】玉城デニー沖縄県知事が「埋め立て土砂利権」に言及
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訪米中の玉城デニー沖縄県知事は現地時間12日に、現地ラジオ番組「Democracy Now!(デモクラシー・ナウ)」に出演した。キャスターを務めるのは、ジャーナリストでコラムニストのエイミー・グッドマン氏。[ニューヨーク/横田一]
13日の午前には、ニューヨークからワシントンに移動して、午後2時から有識者との面談を行った。14日は、国務省や国防総省、連邦議員、そして海兵隊との面談などが予定されている。
「Democracy Now!」収録のための移動中に取材に応じた玉城県知事は、ニューヨーク講演でSACO合意当時から現計画に変わった時に「利権が絡んでいる」と話したことについて、「利権は本などで紹介されている」とした。講演では「工事のための工事になっている」ともしており、軟弱地盤問題を抱えているにもかかわらず土砂投入を急ぐ安倍政権の背景に、土砂利権があるのは確実だとみられる。
――昨日の県人会は2時間くらい盛り上がったそうですね。
玉城県知事 はい。着いた初日で時差ボケが大変でしたけれども(笑)。
――アメリカの県人会ネットワークを使って、辺野古新基地反対のうねりを広げていく意図も。
玉城県知事 そうですね。米軍基地全体に対する反対ではなくて、「沖縄はこれ以上の負担は受け入れられませんよ」ということを理解してくださいという呼びかけです。その実情をわかっていただければ、その支援のスタイルも(県人会の)皆さまで取り組んでいただけるのではないかと思います。
――多様性を全面に出した講演は評判が良かったのでは。
玉城県知事 私の場合は「対話を呼びかける」のが基本ですから、ぶつかりあう主張ではなくて、皆さまで理解を広げたいということを話しています。
――違った意見であっても対話によってより良い方向に行くと。
玉城県知事 そうです。
――このまま軟弱地盤の上に新基地をつくっても「欠陥基地」しかできない。対話によって「とてもこんなところには造れない」「新基地建設撤回」という結論になるのでは。
玉城県知事 どちらも主張は主張として申し上げ、お互いに接点をつくっていくことが大切だと思います。
――講演後の囲み取材で、辺野古新基地建設の「利権のことは本に書いてある」とおっしゃったのは、守屋(武昌)元防衛事務次官の本(「『普天間』交渉秘録」=埋立で儲かる地元建設業者で、砂業者でもある「東開発」仲泊弘次会長が現行案の産みの親という経過を紹介)を指しているのでは。
玉城県知事 いろいろな方が書いていますから。
――埋立面積を広げるために計画が決まっていった、と理解したのですが。
玉城県知事 いろいろあったところですから。
――それで、「(建設予定地が)軟弱地盤でも土砂を投入してしまえ」「工事のための工事になっている」と話された。
玉城県知事 すべてが(辺野古埋立)ありきで進んでいますからね。
――工事ありきで進んでいる。
玉城県知事 はい(頷く)。
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