ダイレックス、今期25店出店で2,000億円突破
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ダイレックスの2019年3月期は既存店がプラスで推移していることや25店舗の出店により売上高は前期比8.4%増の2,153億円と2,000億円を突破する見通しだ。大量出店や従業員の待遇改善で人件費が8.4%上昇、販管費全体では9.8%増加するが、増収と粗利益率の改善で吸収を図る。営業利益は9.1%増の92億5,000万円、経常8.8%増の93億円、当期純利益8.9%増の61億5,000万円と、総合スーパーや食品スーパーの収益が低調な中で増益を見込む。
今期の出店は前期の20店から5店上積みを目指す。上期は6店だったが、同社の出店は下期に片寄る傾向がある。地盤の九州でドミナントを強化するのと並行し中四国、中部で店舗網を拡張する。全国に店舗網をもつサンドラッグと店舗物件を共有できるのが強み。
粗利益率は医薬品の扱いを増やすことで17.30%と前期から0.18ポイント改善する。一方で販管費率は13.00%と前期から0.15ポイント上昇する。人件費比率は6.47%と前期並みを見込むが、物流費やそのほかの販売費が増える。
ダイレックスの高成長を支えてきた原動力の1つである生鮮食品は労働力を確保しにくくなっている。生鮮は4品ともすべてテナント委託で、大量出店にはテナント業者の協力が欠かせない。ダイレックスが高成長を維持できるかどうかは生鮮テナントの確保が鍵を握っている。
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