西鉄、タイでの分譲マンション事業を開始
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西日本鉄道(株)(以下、西鉄)は、タイの首都バンコクで分譲マンション開発事業を行うと発表した。現地のデベロッパー「SC Asset Corporation Public Company Limited」(以下、SCアセット)と共同で進めるもので、住宅事業でのタイ進出は初。西鉄の海外住宅事業としては、ベトナム、インドネシア、アメリカにつぐ4カ国目になる。
今回のプロジェクトは、バンコクの中心地より北部に位置するチャトチャックエリアで、総事業費約72億円を投じて、敷地面積約3,000m2の土地にRC造・36階建で総戸数約350戸を建設する計画。SCアセットと合弁会社「SC NNR 1 CO.、Ltd」(出資比率:西鉄45%、SCアセット55%)を事業会社として、建設・販売を行っていく。すでに用地は取得済みで、今後は既存建物の解体から着手。2019年7月の着工、21年12月の竣工を予定している。
タイの大手企業本社や国営企業本社が多く所在するチャトチャックエリアでは、国主導の副都心計画によりホテルや商業などの大型複合施設が予定されており、今後ますます発展していくことが予想されている。今回の分譲マンション予定地も、隣接地に商業施設があるほか、近隣にはバンコクの地下鉄であるMRTの駅があり、さらには高架鉄道(BTS)の延伸計画もあるなど、利便性に優れた立地。西鉄では実需70%・投資用30%での需要を見込んでおり、30代から40代半ばまでの単身者や夫婦、もしくは小さな子どもを抱えるファミリー層の入居を想定している。
今回、西鉄の海外住宅事業としては初めて用地買収の段階から関わり、土地の仕入から販売まで一貫して携わっていくことで、タイでの住宅事業のノウハウを蓄積。今後も、タイやベトナム、インドネシアなどの東南アジアを中心として海外住宅事業の拡大に努めていくとともに、新規国・地域への進出のための情報収集も行っていくとしている。なお、西鉄では現在、今回の分譲マンションより南に約10kmのバンコク中心部において、20年春の開業予定で「ソラリア西鉄ホテルバンコク(仮称)」(タイ・バンコク)の開発も進行中。今後、ホテル事業や住宅事業など、西鉄のタイでの不動産開発事業が活発化していくことが予想される。
【坂田 憲治】
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