2024年12月29日( 日 )

リテール、アークス、バローが資本業務提携 株式持ち合い、ノウハウ共有

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 リテールパートナーズとアークス、バローホールディングスは25日、3社間で資本業務提携する、と発表した。リテールHDが1月17日の払込みで実施する第3者割当増資をアークスとバローHDが引き受け、取得資金をアークスとバローの株式購入に充当、3社間で株をもち合う。業務面では地場商品や産地・取引先情報の相互共有や、資材・什器・備品の共同購入、店舗運営や物流などのノウハウ共有などを行う。

 リテールは1株1,026円で約627万株を、アークスとバローにそれぞれ5割ずつ割り当てる。アークスとバローは発行済み株式比率で、それぞれ6.72%を占め、丸久共栄会の5.10%を抜き筆頭株主になる。リテールは取得資金の約62億円で同日市場からアークスとバローの株式を購入する。資金が不足した場合は自己資金を充てる。割当価格は12月21日のリテール株の終値1,026円と同額。

 リテールは中国西部と九州北部、アークスは北海道・東北、バローは東海・北陸と営業地域は異なるが、大手流通資本に属さない地域の独立系スーパーであることで共通する。人口減社会を迎え、大手に対抗し生き残るには提携で経営基盤を強化するともに、それぞれノウハウをもち寄り連携を図る必要があると判断した。

 前期の連結営業収益はリテール2,290億円、アークス5,140億円、バロー5,440億円で、1兆3,000億円近い勢力が誕生する。

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