事業を通じて資源の有効活用を提案、推進する(後)
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上内電気 (株)
リユースLEDランプ「REMOKA」コストダウンと環境整備に貢献
しかし、照明設備のLED化は灯体部分を含めた照明灯具すべてを取り替える方法がまだ主流である『すべてを新品とする』。それはたしかに合理的な交換方法の1つだ。だが、長年において道路を照らしてきた既存方式のランプは全国各地に敷設されており、莫大な数に上る。その設備のほとんどをLED化するならば、照明(発光部)とその付属物をまるごと取り替えることで、道路照明取替の予算や取替時間を大幅に圧縮し、電気代も削減できる。とくに廃棄においても福岡県内の照明器具を廃棄した場合、鉄・アルミニウムなどの廃材の量は約1470t。その処理に必要なCO2排出量は約840tであり、吸収するために杉の木で換算すると約6万本が必要とされ環境保全の観点からみてもメリットは大きい。
同社が提唱するリユースLEDランプ「REMOKA」(リモカ)なら、街の景観に合わせてデザインされた街灯を、そのままLED化することが可能である。観光地などで意趣を凝らしたデザインの街灯は良く見かけるが、そのデザインのままLED化する場合、「REMOKA」なら新たに同じデザインの筐体を発注しなくてもよい。筐体をつくり直す手間が省ける分、より早くLED化を進めることができるのだ。
美しい街並みづくりという社会への貢献姿勢
同社の根底にある街灯照明や信号機による美しい街並みづくりは福岡県や福岡市、国土交通省九州地方整備局などから発注された照明工事を手がけることで洗練されてきた。しかし、同社が心がけているのは指示通りの仕上がりを実現することだけではなく、都市景観や観光インフラ整備などに関しての企画提案を行うことだ。たとえば、都市景観に合わせて信号機のデザインを設計するなど、多くの企画提案を提唱してきた。
老舗と呼ばれる業歴をもつ同社において営業を牽引しているのは、決してベテラン社員だけではない。若い女性社員も仕事への意識が高く、女性目線の企画提案を常に行っているということだ。電気関連の仕事だけに、専門的な知識が必要とされるこの業界。ある営業の若手女性は、実際に電気工事を行うことはないが、専門性の高い知識を取得するために電気工事士の国家資格を取得していた。
こうした各々の仕事に対する高い意識が同社を良い方向に導く社風につながっている。このように風通しが良い社風が、同社の柔軟な発想などを生み出しているといえよう。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:境 泰二郎
所在地:福岡市中央区舞鶴3-6-23
設 立:1976年4月
資本金:2,000万円
TEL:092-731-5581
URL:http://www.kamiuchi.com<プロフィール>
境 泰二郎(さかい・たいじろう)
1949年1月5日生。大牟田市出身。県立三池工業高校卒業。71年8月に個人創業し、76年4月に上内産業(株)として法人化。90年3月に現商号の上内電気(株)に変更した。趣味は水泳。
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