博多スターレーン、思い出のリングに惜別のテンカウントゴング~3月末で閉鎖
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ボウリング場とイベントホールで有名な博多スターレーンが3月末で営業を終え、閉館する。その後、ビル全体が解体されることが決まっている。
博多スターレーンビルは日本中がボウリングブームに沸いていた1972年に開業。九州最大級のボウリング場やイベントホールのほか、飲食店などが入居する複合施設として長年人気を博した。開業から46年が経過した2018年に耐震改修工事が計画されたが、工事前の調査によって大規模な老朽化が明らかとなったため、解体が決定した。
博多スターレーンの寺田正和支配人は、取材に対し、「40年以上、通って下さる常連もいる。地域の方に閉館が惜しまれるのなら、嬉しくもあり、悲しくもある」と複雑な心中を明らかにした。
同施設はプロレス・ファンの間でも「西の聖地」としてよく知られている。2008年7月の旗揚げ以来、福岡を拠点として活動する九州プロレスは、「夏に開催する周年興行などでお世話になってきた。『西の聖地』がなくなることは率直に悲しい」とコメント。
かつてはボクシングの試合も行われていた。福岡市出身の元世界フェザー級チャンピオンでFukuokaボクシングジムの越本隆志会長は、このホールで行われたデビュー戦を振り返り、「緊張や勝利もあって、鮮烈に覚えている」と往時を懐かしみつつも、同じく3月に閉鎖する九電記念体育館にも触れ、「建物がなくなるのは当然のこと。違う場所でも歴史はつくっていける」とエールを送った。
【小栁 耕】
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