2024年11月13日( 水 )

食品スーパーの出店低調 今期新店はマックスバリュ九州、ハローデイなど3社だけ

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 食品スーパーの今期(2019年2~3月期)の出店は前期に続き低水準にとどまる見通しだ。主要企業で出店したのはマックスバリュ九州、フードウェイ、ハローデイの3社にとどまる。長期の出店見送りは長期的には先細りにつながり、ジリ貧に陥る恐れがある。

 マックスバリュ九州はスクラップ&ビルドを除くと前期と同数の4店になる。新店は大濠、香椎の2店で、ほかの2店はレッドキャベツ南長崎店跡などの居抜き。

 フードウェイはトリアス久山、新飯塚、東京・赤羽店の3店を開設した。大手・中堅が出店を見送るなかで、積極拡大路線を進めている。

 ハローデイの今3月期の新店は11月の「マークイズ福岡ももち」1店で、前期の2店を下回る。同社は年平均2店を基本にしており、17年3月期は3店出した。
 サンリブ、タイヨー、マルキョウ、西鉄ストア、マルミヤストア、ゆめマートは見送る。サンリブと西鉄ストアは2年、タイヨーは5年、マルキョウは9年連続ゼロ。サンリブは昨年9月合併したマルショクの再建を優先、西鉄ストアは姪浜と中間店の建替えで出店を見送った。

 新店ゼロで売上縮小は避けられない。サンリブは旧マルショク店舗を合併以来11店閉鎖、今期は実質減収になる見通し。

 食品スーパーの出店が減っているのは、出店適地が少なくなっているのと、採算を見込みにくいため。

 来期も見送る企業が多い。ドラッグストアとディスカウントストアは大量出店を継続しており、食品スーパーのシェアは一段と低下する。

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