2024年11月25日( 月 )

100億円超の売上高を計上し続ける 強さの秘訣は『人づくり』にあり(前)

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照栄建設(株) 代表取締役社長 冨永 一幹 氏

マンションに戸建、そして各種商業施設に至るまで、多種多様な住まい・交流拠点の提供を通じて、福岡のまちづくりに貢献し続ける照栄建設(株)。同社の仕事がこのまちにどれだけ求められているのかは、その業績からも明らかである。研鑽された技術、積み重ねられたノウハウなど、その秘訣は同社が手がける現場の随所で見受けられるが、最大の強みは「人づくり」にこそあると、同社代表取締役社長、冨永一幹氏は話す。


これからも福岡とともに

 ―福岡の市場では好況が続いています。
 冨永一幹社長(以下、冨永) オリンピック景気の効果が続いている状況にあると考えています。福岡の市場も、もうしばらくは活況が続くのではないでしょうか。

 ―東京や大阪を拠点とする企業の福岡進出も目立っています。
 冨永 確かに多くの企業が福岡へ進出されていますが、弊社はこれまでも、これからも、地元福岡のお客さまとの関係性を基に、堅実に仕事に取り組んでまいります。

若手の確保に苦心する業界において、
同社は新卒の定着率が非常に高い

 ―福岡が盛り上がりを見せるなか、御社は2019年、どのような事業展開をお考えですか。
 冨永 弊社としましては、19年も引き続き物件オーナーさまの相続対策を視野に入れた賃貸・分譲マンションを主軸に、事業を展開していきます。福岡の市場への注目度が高まっている分、マンション用地を見つけるのが難しくなっていますが、相応の住宅需要があると考えれば、悲観すべきことではありません。

 また、マンションは難しくても戸建なら建設可能という土地はままあります。私たちに求められるのは簡単にいえば“売れる場所に売れるものを建てる”ということですので、臨機応変に幅広く対応していきます。

 ―売れる場所ということでいえば、交通アクセスの良さは外せないと思います。
 冨永 交通アクセスが重要な要素であることは間違いありません。とくにマンションであれば、鉄道駅周辺エリアは人気も高く、価格相場も上昇傾向にあります。また、福岡の場合は、実需で考えられる方が多いのが特徴といえます。実際に物件に住まわれるので入居率も高くなり、資産価値も安定します。福岡には九州一円に加えて、近年では九州圏外からも人が集まってきます。より良い住まいを求める声は今後も高まり続けていくでしょう。弊社はその声に応えられるように、あらゆる角度から住環境の整備に尽力してまいります。

(つづく)
【代 源太朗】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:冨永 一幹
所在地:福岡市南区向新町2-5-16
設 立:1972年6月
資本金:7,000万円
売上高:(18/5)147億2,955万円

<プロフィール>
冨永 一幹(とみなが・かずもと)

1969年6月14日生まれ。福岡県春日市出身。福岡大学大学院人文化学研究科教育臨床心理学専攻修士課程修了。2005年4月に照栄建設(株)入社。取締役社長室長、総務部長を経て17年8月1日に代表取締役社長に就任。

(中)

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