2024年11月22日( 金 )

福岡県日韓親善協会が新春懇親会を開催~新春ムードの中に知事選の胎動も

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 福岡県日韓親善協会が12日、ホテルニューオータニ博多で新春懇親会を開催した。会には地元財界人のほか在日本大韓民国民団の関係者、国会議員ら多くの人が参加した。

田中 浩二 会長

 懇親会は同協会の田中浩二会長の挨拶から始まり、昨年の日韓関係を騒がせた「徴用工訴訟」と「レーダー照射」の2つの問題を挙げながらも、「さまざまな問題があるが、このようなときであるからこそ民間交流を盛んにする必要がある」と語り、草の根レベルでの活動の重要性を指摘し、出席者を鼓舞した。

 駐福岡大韓民国総領事の孫鐘植氏も登壇。「韓国と福岡には歴史的な友好関係がある」としたうえで、「草の根の交流を広げることで日韓だけでなく、東北アジア全体の平和構築につながる」と今後も友好的な関係を築いていく姿勢を示した。

小川 洋 福岡県知事

 日韓関係ではなく、福岡県知事選に向けたエールが送られる場面もあった。挨拶に登壇した武田良太衆議院議員は、日韓関係の諸問題と日韓米軍の協力体制の重要性を説いた一方で、ラグビーワールドカップの試合誘致や災害復興への尽力を挙げて、「今後とも小川知事への幅広いご支持を」と要請。それを受けるかたちで小川洋福岡県知事も、「変わらぬご支持を賜りますよう」と支援を仰いだ。

 その後、乾杯の辞のなかで、蔵内勇夫同県議が「選挙の話をもち出すのはふさわしくない」と釘を刺す場面もあった。

【小栁 耕】

関連キーワード

関連記事