2024年12月22日( 日 )

関係者注目!「佐世保市立学校空調設備整備事業」入札のゆくえ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 佐世保市教育委員会が発注する公共事業の入札に、関係者の注目が集まっている。「佐世保市立学校空調設備整備事業」は市内の市立小中学校すべて(計903教室)にエアコンを導入するもので、設計施工一括方式(DB方式)を取り、予定価格は約27億円。「これだけの規模になれば、入札参加の要件も厳しくなり、応札者は限られてくる。通常は数ブロックに分けて発注するはずだが・・・」とつぶやくのは業界関係者。

 3月1日の参加表明書の受付期限を過ぎた。複数の関係者によると、提出したのは1グループのみで、九電工を代表企業とするグループだという。佐世保市教育委員会は「現時点で参加表明者は公表しない」としている。

 九電工は3月9日に行橋営業所所長が官製談合の疑いで逮捕されたばかり。警察による捜査は続いているが、指名停止の可能性もある。入札の募集要項によると、落札者決定日までにグループの代表企業が指名停止となれば、応募者の参加資格を取り消すことになっている。選定スケジュールを見ると、落札者決定日は4月下旬。また事業者が決定しても、議会議決による契約締結日(5月下旬~6月下旬)までに応募者の構成員が参加資格を失った場合、市は仮契約を解除することができる。 

【東城 洋平】

▼関連リンク
官製談合容疑で所長逮捕の九電工 「指名停止はいつか」と業界関係者

関連キーワード

関連記事