『脊振の自然に魅せられて』「早春の水無渓谷を歩く」
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今月、3月17日(日)「脊振の自然を愛する会」の仲間4人を誘って久しぶりに糸島市の水無渓谷に山野草の鑑賞山歩きへ。
この地は糸島市井原集落の上部にあり、井原山への登山口ともなっています。
そして平尾台に続き福岡県では2番目に大きい水無鍾乳洞があります。私の学生時代(50年前)に入り口に扉が設置され、近くの住民が案内人として生活していました。現在、入り口は崩落し、大きくなっていますが、事故が起きたのか封鎖されています。ここにアスファルトで整地された10台ほど駐車可能な駐車場があります。数年前には糸島市が国のふるさと創生資金を活用し、立派な水洗トイレをつくっています。以前は仮設トイレでしたが、このトイレは男女別の水洗トイレになっており、女性登山者も快適に利用できるようになりました。
西日本最大規模のオオキツネノカミソリの群生地があるこの場所には、花が咲く夏場だけ大勢の人たちが鑑賞にきていたのですが、今は SNSでの拡散もあり、この時期でも車は満車状態です。
カメラ好きの2人がザックからカメラを取り出し撮影準備を始めました。
私も、とザックを開けるとカメラが入っていません。「えーウソ!」前日のパソコンでの編集疲れもあり、肝心のカメラを忘れていました。仕方なく記録用としてガラケーで撮影することになりました。渓谷沿いの登山道を歩くと、春の訪れを待っていたかのようにいろいろな山野草が芽を出し、花を付けていました。
今年は暖冬の影響で、花の開花時期が10日程早いようです。この地は脊振直下の車谷と合わせて山野草の宝庫です。車谷と違った花が登山道沿いに数多く咲いてくれます。
ヤブツバキが開き始め、乙女のように初々しい赤い色で輝いていました。
また渓流の上に咲いているヤブツバキは水の音が雰囲気を盛り上げていました。
ヤブツバキはツクシシャクナゲ、ミツバツツジとともに脊振を代表する樹木で、園芸種とは違った趣があり可憐です。多くの葉はなぜか虫に食われています。
また葉は光沢があり反射しますので、撮影時には反射を抑える偏向フィルターを使用します。咲き始めた山野草の名前をメンバーに教えながら、のんびりとした観察会登山となり渓流沿いの登山道を1時間半ほど歩き終え、急登を登って30分ほどで井原山山頂へ届きました。
早朝は冷え込んでいた山も、陽がさして暖かくなったので、風の当たらない場所で昼食をとりました。
井原山山頂きからは360度展望ができます。この日はやや霞んでいましたが、志賀島、能古島、福岡タワーがある街並みが見渡せました。また東方には、私が通う佐賀県の天山スキー場のゲレンデが雪で白く輝いていました。
昼食も終わり、山頂で記念撮影をし、三瀬峠方面へ縦走路を30分ほど歩いて第2鍾乳洞へと下り、登山口へ戻りました。
今回は花の観察会を兼ねたのんびりした登山を堪能できました。所用時間は4時間ほどでしたが、仲間は大いに満足してくれました。「脊振の自然を愛する会」の素敵な仲間です。
2019年3月20日
脊振の自然を愛する会
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