2024年12月24日( 火 )

自然電力、唐津の住民団体と電力小売で協力構想~地域おこしの財源に

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 福岡市に本社をもつ自然電力(株)が、佐賀県唐津市湊町の住民団体「湊中学校区地域まちづくり会議」と電力小売事業での協力を構想している。

 自然電力は、2011年設立の自然エネルギー発電所の設置から運営、アセットマネジメントまで行う発電事業者。17年からは電力小売事業も行い、企業などの環境対策に向けた支援も行っている。

 2014年には合志市で太陽光発電所の売電収益の一部を地域の農業振興に還元するプロジェクトを立ち上げたほか、長野県小布施町では自治体や地元ケーブルテレビと共同で電力会社「ながの電力」を設立するなど、さまざまなかたちでの地域貢献を行っている。

 唐津市では2018年2月に同社によって唐津市湊風力発電所が開設され、ここでも売電収益のうち1%が立地地区の農業支援に還元されるプロジェクトが予定されている。

 今回の住民団体との構想は、団体が代理店のようなかたちで地域住民への契約を進め、その件数に応じた金額を受けとるというものだが、同社は、「企業や自治体との協力はこれまであったが、地域の住民団体とは初めての試み。協議次第でスキームが変わる可能性がある」としている。

【小栁 耕】

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