熊本駅周辺開発の核となる「熊本駅ビル」着工~開業予定は2021年春
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九州旅客鉄道(株)(福岡市博多区)(以下、JR九州)は25日、同社がJR熊本駅周辺で進めている「熊本駅周辺開発」の核となる「熊本駅ビル(仮称)」の工事に着手したと発表した。工期は概ね2年間を予定しており、開業予定は2021年春。
熊本駅ビルは地上12階・地下1階建てで、延床面積は約10万9,000m2。地上1階から8階までは商業施設となり、7階部分には九州エリア初出店となる(株)松竹マルチプレックスシアターズ(東京都中央区)が手がけるシネマコンプレックスが入るほか、8階部分には(株)アルカディア(福岡県久留米市)が手がける多目的バンケットホールとしても利用できる結婚式場が入る。また、地上9階から12階には、JR九州グループのプレミアム宿泊主体型ホテル「Blossom(ブラッサム)」をベースとした約200室の高品質なホテルが入居。さらに、駅ビルの大屋根上部広場や駅前広場を中心にさまざまなイベントの開催や情報発信を行うことで、熊本の陸の玄関口としてのにぎわいを創出するほか、熊本の新たなシンボルとなる「水と緑の立体庭園」を1~7階部分に設け、水と緑のうるおいのなかに店舗を配置することで、憩いとにぎわいを感じる空間を生み出していく計画となっている。
なお、JR九州は19日に発表した新たな中期経営計画(19~21年度)のなかで、重点取り組みの1つとして「拠点地域の戦略的まちづくり」を掲げている。「熊本駅周辺開発」もその戦略的まちづくりの1つであり、今回着工した熊本駅ビルのほか、19年夏に着工予定の駅直結の大型オフィスビル「熊本駅北ビル(仮称)」、さらに今後開発が進められるマンションなど、さまざまな機能を取りそろえることで、駅を拠点にした「住みたい、働きたい、訪れたい」という新たなまちをつくり、にぎわいをひろげていくとしている。
【坂田 憲治】
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