『脊振の自然に魅せられて』「私に脊振の魅力を教えてくれたもの」
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サラリーマン時代の40代後半、5月の連休にふと思い立って坊主ケ滝(福岡市早良区石釜)から金山に行きました。
スニーカーで気軽に金山(967m)に登りました。天気も良く静かな山頂近くでウグイスのさえずりとともに人の声が聞こえてきました。
山頂に着くと夫婦と思われる男女に出会いました。なんと男性は取引先の部長で、夫婦で金山登山にきたとのことでした。
何という偶然でしょうか、感動の対面をはたした私は後日、別のルートへお誘いしました。糸島市瑞梅寺の洗い谷登山口から井原山(983m)直下の美しい源流を通るコースです。
初めてのコースでしたが、ワンゲルの先輩から脊振のなかでも魅力的なところだと聞いていたので、一度は訪れてみたいと思っていました。初めてのコースにお誘いするのは無謀かとも思いましたが、美しい洗い谷の渓谷をみて不安が吹き飛びました。
洗い谷にはいくつも大きな滝がありますが、中腹に水成岩で形成されたデルタ状の滝があります。脊振山系で最も美しい落差30m、二段の滝です。水は黒く輝く水成岩の岩肌をゆっくりと流れ落ちています。脊振にある数多くの滝のなかでも「女王」と言っていい存在でしょう。
その脇を通り、瑞梅寺川上流の源流地帯に着きます。美しい礫岩から流れ落ちる柔らかな水の流れもきれいで、幾重もの段差を水が流れる様は日本庭園のような雰囲気でした。
そこから急登を登り詰め、笹薮をかき分けると登山口から2時間程で雷山‐井原山の縦走路に出ました。井原山へ続く縦走路を幾度か登り下りを繰り返し30分ほどで井原山頂に着きました。
山頂からは福岡市街、糸島半島、博多湾の展望が望めます。佐賀方面に目を向けると天山や北山ダム、西には羽金山。十坊山、浮嶽、女岳、二丈岳の糸島4座、遠くに脊振山も金山の肩越しに薄く見えていました。実に360度展望できる山でした。
この経験が私が再び脊振へ通うキッカケとなったのです。福岡県と佐賀県の県境に連なり身近で自然豊かな山、これが脊振山系です。
見渡せば 脊振の山は そこにあり 笑顔で我に 語りかけ
※参 考
脊振山(955m) 金山(967m) 天山(1,046m)
井原山(983m) 雷山(955m) 羽金山(900m)
糸島4座:十坊山(535m)、浮嶽(805m)、女岳(748m)、二丈岳(711m)脊振山系は基山町の基山から糸島市の十坊山まで70kmの縦走ができる
超ロングコースの山系です。2019年4月16日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行関連記事
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