小川洋・福岡県知事と北橋健治・北九州市長は21日、宿泊税や医療費補助、北九州空港利活用などの県市間の課題などをめぐり、意見交換を行った。両トップによる意見交換は5回目。

徴税主体をめぐり、県と福岡市が対立している宿泊税をめぐっては、小川知事は「いつでも会談する用意がある」と述べ、高島宗一郎・福岡市長とのトップ会談による問題解決に前向きな姿勢を見せた。北橋市長は「観光振興は、1つの自治体だけでなく、広域的な連携調整が大事だ」と指摘した。
北九州市が求める県による子ども医療費補助の引き上げについては、小川知事は「北九州市は県内の他市町村と比べ、財政力が高い」などとして、応じられない考えを示した。18年に過去最大174万人の旅客数となった北九州空港の利活用に関しては、小川知事が「既存路線の維持、新規路線の獲得について支援していきたい」と述べたのに対し、北橋市長は「大変嬉しい」と応じた。国による直轄調査にこぎつけた下関北九州道路については、早期実現に向け、地元自治体として引き続き連携していくことを確認した。
【大石 恭正】
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