新・激戦スポットを往く(5)~北九州市小倉南区守恒 サンリブ、商圏防衛へ11月「新守恒店」開業
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サンリブは11月下旬の予定で北九州市小倉南区守恒2丁目のイオン徳力店跡に「マルショク新守恒店」を開業する。総合スーパー跡だっただけに敷地が1万3,900m2ある。
2棟からなる総店舗面積3,713m2の施設を建設、自社の食品スーパー(店舗面積1,615m2)のほか、テナントを導入。また、約220台収容の駐車場を設ける。
「新」の名称を付けているように、わずか数100mしか離れていない守恒1丁目に「サンリブ守恒店」がある。
周辺は住宅や事務所・商店の建て込んだ人口密集地で、丘陵地にある新店の背後には住宅地が広がる。サンリブが自社内競合を覚悟の上で出店するのは、2店存立が可能という判断と、既存店防衛のため。ディスカウントストアやほかの商業施設が進出する前に先手を打つ狙いだ。
イオン九州は跡地に新店建設を見送ったことで、小倉北・南区で店舗がなくなる。サンリブにとっては、この機会を見逃す手はない、ということだったのだろう。イオン九州が人口稠密な市場を断念した理由は不明だ。
17年9月マルショクを合併し、積年の課題にケリを付けたサンリブは、地盤の北九州でドミナント化を徹底する戦略を鮮明にしている。自社の食品スーパーのほかドラッグストアや100円ショップなどのテナントからなる近隣型商業施設(NSC)をつくり、ワンストップショッピングができるようにする。西小倉、折尾、きふね(小倉北区)、直方などだ。競争相手のハローデイに対抗するため、数年前から遅まきながら生鮮の直営化にも着手した。
守恒の南隣りの徳力町にはハローデイ本社がある。後発のハローデイに追い上げられたが、新守恒店には北九州では負けられないとの意地もうかがえる。防衛出店が成功するかどうかの試金石となる。
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