2024年12月27日( 金 )

不祥事相次ぐ大和ハウス 専務ほか役員を処分

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 大和ハウス工業(東証一部)は、3月と4月に判明した問題を受け、代表取締役専務ら7名の人事を発表した。6月25日付けで代表取締役専務の土田和人氏と藤谷修氏が代表権のない取締役専務となったほか、土田氏は8月1日に技術本部長、技術本部生産購買部門担当、海外事業技術管掌の役を外れる。

 また、住宅の施工不備問題を踏まえ、8月1日付で社長直轄部門の「法令遵守・品質保証推進本部」を新設し、技術本部品質保証部門の品質保証部、仕様監理部を移管する。法令遵守・品質保証推進本部長には、常務の有吉善則氏が就く。

 合わせて、取締役会長、代表取締役社長、代表取締役副社長の4名は取締役賞与を20%減額するほか、2カ月間20%の減俸処分となった。取締役専務および同常務ら9名は同期間10%の減俸処分となった。

 大和ハウス工業では、3月に中国の関連会社で234億円の不正流出が判明したほか、4月には住宅の施工不備問題が判明するなど、企業統治に問題を抱えていた。

【永上 隼人】

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