2024年11月24日( 日 )

【スクープ】福岡県警は「中洲屋形船」がお気に入り?~1年間で約360万円の飲食代

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福岡県警がお気に入り?の屋形船

■那珂川遊覧船の運営会社でトラブル

 福岡県警の警察官2人が、那珂川遊覧船の飲食代として約1年間でおよそ360万円を支払っていたことが、特別取材班の調べでわかった。2人は「福岡県警の窓口」として飲食代を支出していた。福岡県警広報課は特別取材班の取材に対し、「事実関係を調査中」としている。

 飲食代が支払われた先は、「福博であい橋」を桟橋に利用し、中洲で唯一の屋形船を運営する「株式会社 中洲はかた舟」。中洲はかた舟は今年3月、元従業員を相手取って約800万円の損害賠償請求訴訟を起こしていた。

■1年間で約360万円の飲食代

中洲はかた舟 福岡県警売掛金
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 中洲はかた舟の代表者は1989年頃に、個人で屋形船を創業。被告となった元従業員は創業時から接客係として働き、2003年頃からは接客業務に加えて、予約管理や代金受領、現金管理などの業務も任されていた。

 同社では2017年初頭に、2000万円を超える未収金が発生していることが判明。同年6月上旬に詳しく調べたところ、県警I氏一行の支払い(60万円分)が未収金扱いとなっている事がわかったという。

 原告の主張によると、元従業員は「7年ほど前から売上を着服するようになり、総額で1500万円程度を着服した」と話していたという。一方、元従業員は、着服などはなかったとして争う構えをみせている。

 原告側は、元従業員の横領・着服を裏付ける資料として福岡県警I氏・同K氏による陳述書を提出している。2人は「福岡県警の窓口」として飲食代を支払ったと陳述しており、陳述書や売掛金帳簿から福岡県警関係者が支払ったとされる金額を総計すると、1年間で約360万円にのぼる。

 K氏は1回のクルーズで最高約35万円(2016年5月6日)を支払った他、その約1カ月後には約8万4千円、約2カ月後の7月5日には約23万円を支払い、2016年7月から17年7月までの1年間で総計13回、中洲はかた舟を利用。平均すると1回につき約16万円を支払っている。

 I氏は2017年3月22日に約23万円を支払ったほか、同月は3回に渡って中洲はかた舟を利用し、同月だけで約35万円を支払っている。

 中洲はかた舟は、1クルーズ2時間のコース(料理付)で6000円~1万円が基本料金。飲み放題料金(3000円)が別途かかるほか、オプションとして女性コンパニオン(2時間につき1万3000円)を同行させることができる。

【特別取材班】

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