『脊振の自然に魅せられて』~不法投棄ゴミ処理大作戦(前)
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今年3月末、いつものワンゲル仲間(脊振の自然を愛する会)とムシカリの鑑賞へ出かけました。
椎原バス停から車谷登山口~脊振山頂直下の藪漕ぎルートです。脊振山系では3月末からマンサクを始め、灌木の花が咲き始めます。白く可憐な花をつけるムシカリは山の乙女のような雰囲気があります。そんな花を求めて70歳超えの男4人での山旅です。車谷本流から左俣に入り、マンサクを求めて薮をかき分けて進むと渓流に自生するワサビの新芽が我々を迎えてくれます。
あとわずかで自衛隊道路に出る直前のことでした。大量の家庭ごみが50m四方に散乱しているのが目に飛び込んできました。まるでゴミ捨て場のような状態で、ざっと見て、軽トラック1台分ほどのゴミがありそうでした。
ここは福岡市早良区です。この場所を登りきると脊振山頂の自衛隊基地へと続く自衛隊道路に出ます。博多湾に浮かぶ能古島、志賀島、そして福岡タワーの展望がすばらしい場所です。「何とかしなければいけない」と思った私は、とりあえず早良区役所生活環境課のT係長に報告しました。後日、T係長が現場を確認しに行ったそうですが、場所が分からなかったそうです。
4月29日の第6回山開きと6月16日の第2回脊振サミットを終え、ゴミ処理についての作戦・計画を練りました。
「梅雨明けを待って実行しよう、しかし6月中は自衛隊道路が舗装工事で使用できない」「自衛隊の協力体制は?」など課題が山積していました。
脊振山周辺の山を歩いた帰りに必ず立ち寄るJAワッキーで顔なじみになった責任者のSさんに「今日、不法投棄のゴミを見つけました」と報告すると、Sさんは「ゴミ処理を手伝うよ」と快く申しでていただきました。
後日、脊振に関係する福岡市立背振少年自然の家、航空自衛隊背振基地、早良区役所、そして脊振の自然を愛する会で相互間の日程調整を行い、7月31日(水)に「ゴミ処理大作戦」を行うことに決まりました。
早良区区役所生活環境課から課長、係長以下5名、企画課から2名、地域支援課1名(女性)の計7名が参加。地元の脇山自治会から6名、脊振の自然を愛する会4名、環境省福岡事務所1名の合計18名が福岡市早良区大門交差点角にあるJAワッキーに午前8時30分に集合しました。
県道136号のカーブの多い山道を走り、板谷集落から脊振山頂へと続く自衛隊道路を軽トラック数台、自家用車、早良区役所のミニバンなど10数台が連なって現場へと向かいました。
現場は自衛隊道路番号36番の崖下です。作業現場に早良区が用意した幟を立てました。必要な土嚢袋、タオル、鍬は早良区役所が用意し、脊振の自然を愛する会からは備品のヘルメット、スコップ、そして新たに購入した作業用革手袋、常備している簡易救急セットを用意しました。
割れたガラス瓶があるので怪我予防のため革手袋は欠かせません。また、ヘルメットの着用も呼びかけました。
(つづく)
2019年8月6日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行関連キーワード
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