臨時国会で原発マネー不正環流事案全容を解明
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は安倍内閣が原発稼働推進という「狂気の沙汰」に突き進んでいるのは、「原発マネーが生み出す巨大な裏金資金に関係しているものと思われる」とした9月29日付の記事を紹介する。
次の衆院総選挙は「政策連合」で戦うべきだと思う。私たちにとって重要なのは政策の実現だ。政権交代そのものに重大な意味があるわけではない。
政権が変わっても政策が変わらなければ意味がない。政権を刷新して実現するべき政策のなかで、とりわけ重要なものを明示し、その政策を実現するための「政策連合」を構築して政権を樹立する。選挙の際に、基本的な政策公約を明示して、基本政策公約を共有する「政策連合」を構築するのだ。
その基本政策公約として
1.消費税廃止へ(最低でも5%への引き下げ)
2.最低賃金全国一律1,500円政府補償での実現
3.原発稼働即時ゼロ
を掲げる。これは、オールジャパン平和と共生が7月21日の参院選に向けて提示したものだが、これを次の衆院総選挙の基本政策公約として提示する。
さらに、日本全国の各地域で、地域に根差す重要な政策課題について、最重要政策公約を加え、それぞれの地域で「地域政策連合」を構築することを検討するべきだ。そして、基本政策公約を共有で きる者のなかから、衆院選統一候補を絞り込むプロセスを速やかに始動させる。次の衆院総選挙がいつ実施されるか不透明であるから、候補者選定作業を急ぐ必要がある。
関西電力の現最高幹部ならびに元最高幹部が福井県高浜町の元助役から高額の金品を受領していた事実が発覚した。巨大不祥事の噴出だ。リクルート事件に匹敵する破壊力がある。この問題に関連して実施された関西電力による社内調査では関西電力役員らが3億2,000万円の受領を認めた。金品受領を認めた役員は20名で関電の原発担当部署の経験者が中心だった。この20名は高浜原発の再稼働などを巡り元助役との折衝や接点が多く、多額の金品を受領する関係につながったとみられている。
関西電力などによると、金品を受領したのは八木誠会長、岩根茂樹社長、豊松秀己元副社長ら20名。八木会長と豊松元副社長は原子力事業本部長、岩根社長は原子力保全改革推進室長を経験している。受領額が最も多かったのは豊松元副社長であったとされる。
関電の20名に金品を提供していたのは高浜町の元助役である森山栄治氏で、本年3月に90歳で死去している。同町の地元業者などに幅広い人脈を持つ地元の有力者だったとされる。電力会社が原発立地自治体等に流し込む巨大な資金の原資は消費者から電力料金として徴収したものである。また、国は原発事業を推進するために原発立地自治体に巨大な交付金を注いでいる。この巨大な原発マネーに多くの利権関係者が群がってくる。その巨大な原発マネーの一部が電力会社幹部に還流していたとなると看過できない重大な問題になる。
関電幹部が「一時的に預かっていたもの」と発言したことが報じられたが、問題発覚までに資金返却されていなかったのなら通用する弁解にならない。
※続きは9月30日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「関電放射能汚染マネー環流事件に発展か」で。
▼関連リンク
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