【政界インサイダー情報】福岡青年会議所主催「九州IRシンポジウムin福岡」開催
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以前から噂されていたIR Projectの福岡市都市圏誘致開発が9月30日、福岡青年会議所(以下、JC)(岩木勇人理事長)の主導と主催によりスタートし、シンポジウム「九州IRシンポジウムin福岡」が開催された。
会場は、福岡市中央区の電気ビルみらいホールで、来賓パネリストに九州経済連合会常務理事・平井彰氏などを招いての開催である(ちなみに会長は麻生太郎副総理の実弟である麻生泰氏)。これは、良く練られたすばらしい戦略と展開である。
重ねて説明してきたことだが、IRの誘致開発の絶対的条件は、後背地人口の豊かな大都市圏しか採算が合わず、東京中心の関東都市圏か、大阪中心の関西都市圏、または名古屋中心の中部都市圏しかあり得ないということである。地方の中堅都市では、絶対的にこのMICE型IRは採算が合わず、困難だと説明してきた。
しかし、今回の福岡市中心の北部九州都市圏(広島市辺りまで入る)であれば、何ら問題はなく、すべてのIR誘致開発条件は、むしろ大阪中心の関西都市圏をしのぐものである。
少子化の影響などで全国的に人口減少が進む状況にあって、福岡市は人口が増加し続けており、国際会議誘致実績は大阪の1.6倍、国際クルーズ船寄港実績も東京より多く、日本一の実績を誇っている。
また、空港へのアクセスの良さ、リニューアルされたアジアへの玄関口、クルーズトレイン「ななつ星in九州」、九州新幹線が全線開通しているJR博多駅、都市高速、西鉄福岡駅と隣接の衛星都市、市営地下鉄との連携、リッツ・カールトンの開業をはじめ、ハイアット、ヒルトン等の世界的な一流ホテルの存在など、すでに各種インフラが充実している。見方によっては大阪、名古屋をしのぐ都市機能と後背地人口を有しており、IRには最適な候補地であるといえる。
ただし今回、JCの若い諸君に苦言を呈するとすれば、JCは知ってか知らずか、シンポジウムの参加者(300人参加で締め切り)全員に書籍「IRで日本が変わる カジノと観光都市の未来」を無償配布したことである。
この手の本はたくさんあるのに、よりによって著者がジェイソン・ハイランド氏(日本MGMリゾーツ代表執行役兼社長)で、彼は「安倍・トランプ密約」を報じられているトランプファミリーの当事者である。安倍政権下の出来レースにまんまと引き込まれている!
さらに、MGMはすでに報道されている安倍政権下の忖度政治家へのパーティー券購入問題の主たる当事者でもある。
先日発表されたカジノ実施法案の基本条件(既報)では、表向きにはすべてのゲーミングオペレーターへの公平性(公募)を担保することを必須だとしている。
これは今後、由々しき問題となるかもしれず、せっかくのすばらしい若者主導の展開に水を差す可能性さえある。JCの若い諸君には十分な注意と勉強、配慮をして本件を実行すべきである。
長崎県佐世保市も北九州市も、この際、JC主導の福岡都市圏IR誘致構想の若い諸君の応援に回り、税金の無駄使いをやめて、九州全体の経済活性化に邁進するのが得策だと提言したい。
【青木】
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