東京製薬、PS含有サプリの臨床試験で認知機能の改善を示唆
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東京製薬(株)(本社:東京都目黒区、森本匡豊社長)は、フォスファチジルセリン(PS)含有サプリメント摂取による臨床試験を実施し、記憶力の上昇を確認した。
試験は九州大学と近畿大学が共同で実施。60歳以上の男女40名を対象に、各20名にPS含有サプリメントを摂取した群(以下試験品群)およびプラセボ群に分け摂取。評価方法は「Mini-Mental Status Examination」(見当識・記憶力・計算力・言語的能力・図形的能力を評価する試験。
口頭で質問し、各項目毎に採点で評価)、「ベントン視覚記銘試験」(視覚認知・視覚記銘・視覚構成能力を評価する試験。10枚の図版を1枚ごとに10秒間で記憶し、記録用紙に覚えた図版を描写し、正確に描写できた数で評価)、「標準言語性対連合学習検査」(短期記憶を評価する試験。音声を聞き、有関係対語、無関係対語をそれぞれ覚え、対語の一方を想起し、正答数で評価)の3種類の試験により、各測定値の平均点と標準誤差を算出した。
結果、ベントン視覚記銘検査と標準言語性対連合学習検査では試験品群とプラセボ群で大きな有意差が認められなかったものの、Mini-Mental Status Examinationでの評価では 計算の項目で有意な上昇傾向を確認。「計算項目の結果から情報を一時的に保ちながら操作する作業記憶の改善が期待され、合計点の結果からMini-Mental Status Examinationの他の項目でも試験品の飲用による認知機能の改善に有効である可能性が示唆された」といい、今後は論文化と機能性表示食品としての届出を進めていくとしている。
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