シリーズ・コロナ革命(4)~伝統芸能にも悪影響「わらび座・山川龍巳社長インタビュー」
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安倍首相は2月27日、全国の小中高校に対して3月2日からの休校を要請した。要請にともない、国内のイベントや行事などの自粛が各界で実施されることとなった。いずれも市中での感染拡大を防止するための措置で、スポーツの試合、大会、コンサート、ライブなどの興行が軒並み中止・延期を余儀なくされた。
幼稚園・保育園、小中高校および大学の教育関係の卒業式や修業式など人生の節目となる式典も中止もしくは規模縮小を表明している。
日常生活においても、外出や交流活動などが自粛ムードとなり、国内では沈滞ムードが蔓延している。
データ・マックス主催で定期的に開催している劇団・わらび座(秋田県仙北市 山川龍巳代表取締役社長)も今回の新型コロナウイルス感染拡大を受け、苦戦を強いられている。
山川龍巳代表に取材を行ったところ、赤裸々に現状と今後について語ってくれた。
「全国公演の小田原、浜松などの公演は中止です。各小学校での観賞会もすべてキャンセルとなりました。そのほか、各地ホテルでのイベントや各地会館などでの観劇会、企業さまのパーティーやイベントでのライブもすべて中止です。2、3月での損失額は2,500万円になるかと存じます。また、ダンサー研修もすべてキャンセルとなりました。
4~6月は修学旅行の一環でわらび座へお越しいただき、教育旅行としてのイベントを実施いたします。26校にお越しいただく予定ですが、このままコロナウイルスが鎮静化せず、ひき続き自粛や中止が続くなら、わらび座の70年の歴史に危機が訪れます。1月から各所からキャンセルの連絡が入りはじめ、2月に入ると激増しました。今日まで先人が築き上げた伝統と芸能を、これからも皆さまに届けていくことが我々の使命です。
わらび座の劇団員、そしてスタッフ全員で、この難局を乗り越えるために、御贔屓いただいているお客さまお1人お1人、一軒一軒、これから開催予定の興行のチケット購入などによるご助力をお願いに上がっております」と切実なおもいを述べた。
わらび座は、国内で劇団四季、宝塚歌劇団につぐ劇団として知られている。全国各地での公演とともに人材育成や組織研修での活動を行い、地域社会への貢献は多大である。
この伝統芸能である演劇文化が途絶えてしまうことは、地域や国において大きな損失となる。ぜひとも皆さまで、わらび座を応援していただきたい。
【河原 清明】
※ご支援を検討されている方は下記にご連絡お願いします
■劇団わらび座
秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430
TEL:0187‐44‐3311
E-mail:info@warabi.or.jp関連キーワード
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