2024年11月23日( 土 )

パチンコホールの実態~悪意を向けるその前に(2)

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 昨今の新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大にともない、誤った情報を拡散する「デマ」が問題視されている。そして現在、偏った情報発信によっていわれなき批判にさらされている業界がある。パチンコホールを含む「遊技業界」だ。3月、某有識者がネット上で「休業させるなら学校よりパチンコ屋」と題したコラムを展開。相応の共感を得ると同時に、「偏見と無知だらけだ」とする反対意見も挙がるなど、物議を醸したのは記憶に新しい。

 ただでさえいわれのないバッシングを受けやすい同業界だが、休業が求められるほどにパチンコホールの環境は悪いものなのか――長年業界に携わった経験を生かし、業界に関するさまざまな情報提供やコンサルティングなどを手がけている、(株)ヒントの代表取締役・永井優志氏に話をうかがった。

【聞き手・長谷川 大輔】

遊技業界は普段からの取り組みをもっとPRすべき

 ―― 今回、パチンコホールの換気設備や換気に対する取り組みをTwitterを通じて発信されました。そもそも発信しようと思ったきっかけは何だったのですか?

 永井 この業界はどうしても誤った先入観やイメージをもたれがちで、何かあるたびに叩かれるということを繰り返しています。私としては世間から叩かれる前に、「この業界はこうなんだ」「実際にこんな取り組みをしている」と発信すべきではないかという話を常々してきました。

(株)ヒント 代表取締役・永井 優志 氏

 このたびの新型コロナの件についても、すでにSNSなどを通じて業界についての悪い話が出回っていて、「その影響もあってか客足が鈍っている」という声をよく聞いていました。それに対して私は、「中には誤った偏見もある。業界としてきちんとした取り組みを行っていることをもっとPRすべきではないか?」と述べてきましたが、「行政や業界団体からの要望があれば…」という意見が多数。どの業者もなかなか目が向けられないようだったので、「ならまずは自分から発信してみよう」と思い、試しにTwitterで発信することにしました。

 私がまず伝えたかったのは、「ホールに行くのであれば、新型コロナのことをきちんと知り、対策をしたうえで判断をしてください」ということ。そのために、「事前に知っておくべきことを頭に入れ、自己管理を徹底したうえで、ウイルスを持ち込む側にも持ち込まれる側にもならないような状況をつくったうえで遊技者は選択すべき」という意見を述べました。

 それを踏まえたうえで、行くか行かないかは遊技者の判断です。楽しみたいという気持ちがあるならば、自己の体調管理や感染防止策をきちんと講じたうえで楽しんでいただければよいと思いますし、逆に不安であればホールには行かないという選択肢もあると思います。そのための判断材料として見ていただければという想いもありました。
 『常に選択権は「遊技者にあり」事業者は常に選ばれる側である』ということです。

【永井氏のTwitter全文】
https://twitter.com/hintpico/status/1237618853657673729より引用

パチンコ・パチスロを知らない皆さんへ
遊技者皆さんへ

是非読んでもらいたい。
そう思ってメッセージです。
コロナウイルスの一件からイメージって怖いですね。

少し長くなりますが是非読んで下さい。
そして拡散下さい。

パチンコ店は閉鎖空間だ!
そう思ってませんか?

コロナウイルスでパチンコ店に対するバッシング多いですよね。
昔からのイメージ強いですから理解はします。
ですがその強いイメージのお陰でパチンコ店を設計する場合は換気回数は1時間あたり6回から7回です。
最近の新店舗では平均1時間あたり8回以上の設定も増えてます。

これは皆さんがもつイメージから遊技者を全て喫煙者とみなして施設設計対応しているからです。
換気回数から言うとパチンコ店は密室空間では有りません。
演劇施設等の場合基本的に禁煙です。換気回数が少なく密室空間に近いと言えるかもしれません。

先日の国会でパチンコ店の密室性が議論されていましたね。
医学者や専門分野の委員の方々のTVでの発言を聞くと1時間あたり1回の換気が必要と発言していましたね。
それ以下が密室空間であり感染頻度が高いという定義です。

ただし全国でパチンコ店がコロナウイルスで休んだ。そんな話を拡散されます。
病院も閉鎖…ありましたよね。

感染は飛沫感染、接触感染といわれています。
つまりは「目に見えないものが持ち込まれ、持ち込んだ人も感染判定されないとわからない。」
この点はどの業種も同じです。

今、政府を始め不要不急の対応求めております。自己管理を元に楽しんでください。
パチンコ店舗も遊技者皆さんの楽しみを奪わないように接触の可能性のある部分の消毒、殺菌スプレーや手洗いの奨励を行っています。

何卒パチンコ店に対する誤解が広がらない様、遊技者皆さんの正しい判断と御理解を頂きながら楽しんで頂きたいと思います。

くれぐれも一早い終息を願います。

少しでもイメージのみの誤解がなくなることを願います。

 ―― 背景には、業界に対するネガティブなイメージに対して、なかなか声を上げにくい現場の状況があったわけですね。

 永井 1つは法律との絡みの問題が挙げられます。この業界を取り巻く法律としては、風営法のほかに都道府県ごとに定められた条例がありますが、法律の条文は1つでも、その解釈が異なるケースが見受けられます。そのため、「各都道府県の条例や所属している組合の指示に従う」とする業者もあれば、一方では「(その組合には所属していないので)自分たちには関係ない」とする業者もあり、なかなか1つにまとまれないのが現状です。

(つづく)

【文・構成/長谷川 大輔、代 源太朗】

▼関連リンク
(株)ヒントHP
永井氏Twitter

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