2024年11月18日( 月 )

日経平均株価とダウ平均株価の連動性について

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 【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の前日比増減率(%)の順位表である。

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<日経平均株価の前日比減少率順位表について>

~この表から見えるもの~

 減少率1位は20年3月13日で、前日比▲1,128円58銭(-6.08%)。1,000円を超える減少となり、終値は1万7,431円05銭と一気に1万7,000円台に下落。

・2位は20年3月9日で、前日比▲1,050円99銭(-5.07%)。
・3位は20年3月12日で、前日比▲856円43銭(-4.41%)。
・4位は20年2月28日で、前日比▲805円27銭(-3.67%)。
・5位は19年3月25日で、前日比▲650円23銭(-3.01%)。
・6位は20年2月25日で、前日比▲781円33銭(-2.58%)。コロナショックの始まりと推測される。
・7位は20年3月16日で、前日比▲429円01銭(-2.46%)。
・8位は19年8月26日で、前日比▲449円87銭(-2.17%)。
・9位は20年2月27日で、前日比▲477円96銭(-2.13%)。
・10位は19年8月2日で、前日比▲453円83銭(-2.11%)。

 新型コロナウイルスの影響を受け、下げ幅トップテンのうち、2月25日から3月16日のわずか20日余りで7営業日が入っている。

<日経平均株価の前日比増加率順位表について>

~この表から見えるもの~

 増加率1位は本日(20年3月24日)で、前日比+1,204円57銭(7.13%増)。1,204.57円は金額でも増加額トップで、終値1万8,092円35銭と、1万8,000円台を回復している。

・2位は19年12月13日で、前日比+598円29銭(2.55%増)。
・3位は20年2月6日で、前日比+554円03円(2.38%増)。
・4位は20年1月9日で、前日比+535円11円(2.31%増)。

 5位以下は19年が占めているが、増加率3位は20年2月6日であり、投資家は2月中旬までは、新型コロナウイルスが日経平均株価に与える影響は少ないとの見方だったと推測される。

【表2】を見ていただきたい。ダウ平均株価の前日比増減率(%)の順位表である。

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<ダウ平均株価の前日比減少率順位表について>

~この表から見えるもの~

 減少率1位は20年3月16日で前日比▲2,997ドル10セント(-12.93%)。一気に2万3千ドル台から2万188ドル52セントと、2万ドル割れ寸前まで下落。

・2位は20年3月12日で前日比▲2,352ドル60セント(-9.99%)。
・3位は3月9日で、前日比▲2,013ドル76セント(-7.79%)。
・4位は3月18日で、前日比▲1,338ドル46セント(-6.30%)。
・5位は3月11日で、前日比▲1,464ドル94セント(-5.86%)。
・6位は3月20日で、前日比▲913ドル21セント(-4.55%)。
・7位は2月27日で、前日比▲1,190ドル95セント(-4.42%)。
・8位は2月24日で、前日比▲1,031ドル61セント(-3.56%)。コロナショックの始まりと推測される。
・9位は2月25日で、前日比▲879ドル44セント(-3.15%)。
・10位は19年8月14日で、前日比▲800ドル49セント(-3.05%)。

 新型コロナウイルスの影響を受け、下げ幅トップテンのうち、2月24日から3月20日までのわずか1カ月足らずで9営業日が入っている。

 3月23日のダウ平均株価は昨年12月31日比▲9,946ドル51セント(-34.85%)と、1万ドル近い大幅な減少となっている。

<ダウ平均株価の前日比増加率順位表について>

~この表から見えるもの~

 増加率1位は20年1月9日で、前日比+535ドル11セント(2.31%増)。+535.11ドルは金額でも増加額トップで、終値は2万3,739ドル87セント。
・2位は19年3月26日で、前日比+451ドル28セント(2.15%増)。
・3位は19年7月1日で、前日比454ドル5セント(2.13%増)。
・4位は19年9月5日で、前日比+436ドル80セント(2.12%増)。
・5位は19年7月19日で、前日比+420ドル75セント(2.00%増)。
・6位は19年10月15日で、前日比+408ドル34セント(1.87%増)。
・7位は19年6月5日で、前日比+367ドル56セント(1.80%増)。
・8位は19年3月12日で、前日比+378ドル60セント(1.79%増)。
・9位は19年6月5日で、前日比 +361ドル16セント(1.72%増)。
・10位は20年2月5日で、483ドル22セント(1.68%増)。
となっており、トップテンのうち、2営業日が今年であり、8営業日は19年が占めている。

 【表3】を見ていただきたい。日経平均株価とダウ平均株価の連動率の星取表である。

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~この表から見えるもの~

 2月は72.5%。1月は75.0%と高いが、今年3月2日から3月24日まで16日間の星取表では、6勝10敗。連帯率は37.5%と大幅に下落している。新型コロナウイルスの影響が大きく、日米間の株価の連動性はなくなっているようだ。

<まとめ>

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 【表4】の通り、今日24日の日経平均株価は、日銀によるETF=上場投資信託の大規模な買い入れで、株安に歯止めがかかるという期待が高まり、値下がりしていた株式を買い戻す動きが広がって、大きく上昇したが、コロナショックの影響は大きく、日経平均株価および九州地銀の株価を含め、まだまだ予断を許さない状況は続くことになりそうだ。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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