2024年12月24日( 火 )

3月期末の日経平均株価1万9,000円割れ~九州地銀の株価も全面安

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【表1】を見ていただきたい。3月31日の東京株式市場における日経平均株価の推移表である。

~この表から見えるもの~
◆30日のニューヨーク株市場におけるダウ平均株価は【表3】の通り、前日比+690.70ドルの2万2,327ドル48セント(前日比3.19%増)と大幅に上昇。
その流れを受けて、期末を迎えた31日の東京株式市場の日経平均株価の前場終値は、前日比+148.53円の1万9,233円50銭(0.78%増)となり、1万9,000円台を維持した。
◆しかし、後場に入り終値は一転してマイナスに転じ、前日比▲167円96銭の1万8,917円01銭(前日比▲0.88%)となり、1万9,000円を割り取引を終えている。
・新年度を迎えた4月1日の朝方に終わった31日のダウ平均株価は、前日比▲410.32ドルの2万1,917ドル16セント(▲1.84%)。昨年末比-6,621.28 ドル(▲23.2%)と大幅な下げで取引を終えている。

【表2】を見ていただきたい。東証一部上場の九州地銀7行(含むFG・FH)の株価推移表である。

~この表から見えるもの~
◇前期末比の下落率順位は以下の通りとなっている。
・1位は大分銀行。前期比▲1,553円の1,907円(前期比▲44.88%)。
・2位はふくおかFG。前期比▲1,025円の1,431円(前期比▲41.73%)。
・3位は佐賀銀行。前期比▲758円の1,148円(前期比▲39.77%)。
・4位は西日本FH。前期比▲330円の610円(前期比▲35.11%)。
・5位は北九州銀行を傘下に置く山口FG。前期比▲326円の612円(▲34.75%)。
・6位は宮崎銀行。前期比▲384円の2,385円(前期比▲13.87%)。
・7位は九州FG。前期比▲37円の413円(▲8.22%)。
◆目に付くのは大分銀行と宮崎銀行の株価である。大分銀行の前期末の株価は3,460円。宮崎銀行の株価は2,769円だったが、1年で832円の差をつけて逆転している。大分銀行の厳しさがわかる。
・また西日本FHと山口FGを比較すると、西日本FHの前期末の株価は940円。一方山口FGの前期末の株価は938円。今期末は山口FGが612円で西日本FHは610円。わずかではあるが逆転している。

<まとめ>
 日経平均株価の前場は何とかプラスを維持していたが、新型コロナウイルスの影響は大きく、後場の日経平均株価はマイナスに転じた。また九州地銀の株価も大きく値を下げて今期の取引を終えている。
 小池東京都知事は31日午後、安倍総理大臣と会談して新型コロナウイルスへの対応について協議。会談の後記者団に対し、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」について「国家としての判断が今、求められている」と語っている。 
 安倍総理の「緊急事態宣言」および小池東京都知事の都市封鎖(ロックダウン)発表は、秒読みとなっており、今日から始まる新年度の日経平均および九州地銀の株価は、はたして、どのような動きを見せるのだろうか。

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【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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