【コロナに負けない(10)】時間差で真理が逆転する
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韓国の友人に以下の謝罪文を送った。
「正直に検査をし、大量の新型コロナウイルス感染者を出して、韓国の医療システムが崩壊したなどと批判された。しかし、結果は1万人の手前で感染拡大を食い止めたことは見事。日本では感染者の拡大は今からが正念場だ。検査をごまかしごまかして患者数を抑えてきたが、この隠蔽策に限界がきた。この勢いでいけば2万人の感染者が出て医療崩壊が必ず生じる。日本は遅れている。韓国を馬鹿にして御免」。今回のコロナウイルス蔓延は、時間が経過するたびに勝利者が負け者になり、馬鹿者が正解者になる逆さま現象にしばしば立ち会った。
3月2週目に居酒屋のオヤジを取材した。「隣組の同業者は売上半分を割っているのだが、うちは10%ダウンに食い止めている」と自慢げに話していたのであった。ところが、このオヤジから3月末、泣きそうな声で電話がかかってきた。「すみません!!甘かったです。あれから客足が止まって、売上は半分以下になりました」と謝るのである。
しかし、繁盛店もある。博多座に隣接したお好み焼き屋に同僚と足を運んだ。4人掛けのテーブルが6つあり満席。カウンター6席も4人座っていた。2席しか空いていなかったのである。意地悪根性がムラムラと湧いてきた。翌々日に予約をせずに3人で急襲したのは18時半。いやあ、驚いた。この時間で満員なのである。スタッフの1人は申し訳なさそうに「あいにく満員です」と入店した我々に頭を下げて送り出した。
こういう店もあるのだ。たまに。関連キーワード
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