2024年11月21日( 木 )

コロナ対策にビタミンの有効性を過剰に表現~日本ビタミン学会が注意喚起

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 (公社)日本ビタミン学会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にビタミンが有効だという過剰な表現に対する注意喚起を行っている。

 同学会は消費者庁が3月10日に、新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品の表示に関する改善要請や消費者に注意を促していることについて「科学的エビデンスが明確でないにも関わらず、ビタミンの有効性がアピールされていることは問題であり、生体の防御機能を含む健康状態を正常に保つためのビタミンやミネラルなどの微量栄養素の役割と混同しないよう、注意喚起を行う」としている。

 また注意を促す一方、「新型コロナに対する予防効果の治験はない」ことを前置きに、「ビタミンA、B6、B12、C、D、Eおよび葉酸を含むいくつかのビタミンや、亜鉛、鉄、セレン、マグネシウム、銅などの微量元素は、免疫系の細胞や組織を支えるうえで重要な役割をはたす」とし、「微量栄養素の欠乏または不足は、免疫機能に悪影響を与え、感染に対する抵抗力を低下させる可能性がある」としている。

 摂取については、バランスのとれた食事またはサプリメントでの摂取を勧めているが、「特定のビタミン・ミネラルなどを含めた栄養素の耐容上限量を超えた摂取を避ける必要がある」と注意を促している。

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