2024年11月27日( 水 )

介護の最前線で「火の玉」のごとくコロナに立ち向かう女性2人

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強い使命感でコロナから高齢者を守る

 14日(木)、ある老人ホームを「コロナ対策最前線」の取材のために訪問した。取材に応じてくれたのは、30歳前後と思われる2人の女性看護師だった。彼女たちは明るく、屈託がない。しかし、取材をするなかで、高齢者たちをコロナ感染から守らなければという彼女たちの使命感の強さと、気配り、苦労などを知り、頭が下がる思いがした。

「私たち看護師はお預かりした高齢者たちが安らかに、そして長生きできる環境をつくるために体を張るという使命があります。スタッフ全員のチームワークによって24時間厳重警戒でコロナの侵入を防いできました。この仕事に従事した以上、当然の責務です」と平然と語る。

 この言葉には感服した。とてつもない重労働にもかかわらず、仕事に対する献身性がすごい。こういう強い使命感で業務を遂行している100万人ちかい看護師たちが老人たちの最後を守ってくれているのだ。

「どうしても資格を取る」50歳男性の挑戦

 この2人の「英雄的な看護状況」を友人である50歳の男性にメールした。彼は2年前、看護師に転進した人で、厳密にいうと「看護師見習い」。その彼から即座に返事があった。

「いま私は4日に1回当直しています。コロナ感染で老人たちと家族の面会が寸断されて不自由になっており、気分がめいっている状態です。そのストレス解消の役割も担っています」
 とのこと。

 家族から「母を、オヤジをよろしく頼みます」と頭を下げられれば、「はい、任してください」と返事をしてしまうという。「だからこそ発奮するしかありません」とやる気を見せる。現在、専門学校へ通っており、研修にも追われているが、日々、大いに燃えて業務に専念している。

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