「今日、ケンタッキーにしない?」コロナ禍でも売上を伸ばしたケンタッキーフライドチキンの戦略
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「ケンタッキーフライドチキン」の売上増が止まらない。
13日、日本KFCホールディングスは「4月の既存店売上高が前年同月に比べ33.1%増えた」と発表した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため店内飲食中止、時短営業をしているものの、持ち帰りや宅配需要が伸びて販売増につながったという。
2020年に日本進出50周年を迎えるケンタッキー。2年前までは売上が低迷していたが、マーケティング戦略を見直し、「特別な日のケンタッキー」から「日常のケンタッキー」へ改革を進めてきた。
「今日、ケンタッキーにしない?」のキャッチフレーズとともに高畑充希さんが登場するCMが登場したのは2018年6月。
その後、500円ランチ、1,000円パック、1,500円パック、限定商品などを次々に投入、キャッシュレス化、デリバリーも強化し、2018年12月より2020年4月まで17カ月連続で既存店売上が対前年比でプラスとなった。
2020年3月の決算では、FC店を含む売上高が1,287億円となり過去27年間で最高、デリバリーの対応店舗数も2018年3月の119店舗から2020年3月には220店舗にまで増加した。
「ケンタッキーフライドチキン」の国内店舗数は約1130店。既存店平均月商974万円となり過去20年間で最高を記録した。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛により、多くの外食産業がピンチを迎えるなか、緊急事態宣言下の4月も売上を伸ばした「ケンタッキーフライドチキン」。もともと持ち帰りとデリバリーの比率が全体の7割を占めていたものが現状は10割。デリバリー対応店にはUber Eatsの自転車がひっきりなしに停車している。
【TMS】
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