三井松島HD、25年3月期決算 エネルギー撤退響き減収減益

 13日、(株)三井松島ホールディングス(本社:福岡市中央区、吉岡泰士代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は605億7,400万円(前期比21.8%減)、営業利益は76億1,500万円(同69.7%減)、経常利益は84億4,800万円(同67.5%減)、当期純利益は86億4,500万円(同42.8%減)で、大幅な減収減益となった。

 決算要因としては、24年3月期をもってエネルギーセグメントの石炭生産・販売事業が終了したことが最大の要因である。エネルギー事業は前期に347億9,200万円を計上していたが、今期は売上・利益ともにゼロとなった。一方、他セグメントは堅調に推移し、生活消費財セグメントはMOS(株)や(株)明光商会の増収により売上高267億8,900万円(同2.7%増)、セグメント利益23億7,300万円(同55.3%増)となった。

 また、産業用製品セグメントでは、ジャパン・チェーン・ホールディングスの子会社化効果などにより、売上高296億4,000万円(同96.6%増)、セグメント利益38億2,900万円(同204.9%増)と大幅な増収増益を記録した。金融その他セグメントも、(株)エム・アール・エフの子会社化などにより売上高42億600万円(同154.7%増)、セグメント利益14億1,200万円(同710.5%増)となった。これらの増収は、エネルギー撤退による減収を一部補ったが、全体としては大幅な減益に至った。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高は655億円(前期比8.1%増)、営業利益は82億円(同7.7%増)、経常利益は81億円(同4.1%減)、当期純利益は58億円(同32.9%減)で、売上と営業利益は増加する一方、純利益は減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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