【都知事選2020】山本太郎氏が都知事選出馬か~宇都宮氏と同士討ちの懸念も
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都知事戦出馬へ意欲~突然の翻意
れいわ新選組の山本太郎代表は6月11日、現職議員や候補予定者らが参加した党の総会の後に囲み取材に応じ、18日に告示が迫った「東京都知事選(7月5日投開票)」への出馬を検討していることを明らかにした。可能性は「フィフティ(50%)」と出馬に意欲的なコメントを発し、「出馬濃厚」というのが大方の記者の見立てだった。4月30日の記者会見では「(出馬は)なかなか難しいだろう」「小池氏の圧勝だろう。日常的に選挙活動的なテレビの露出をしているわけだから」と否定的だったが、一転して前向きの姿勢に急転回したかたちだ。
――代表自身が都知事選に出るかもしれないことも話された?
山本太郎代表(以下、山本) 都知事選に対して「私がどうするのか」ということは参院選が終わった後、ずっと「選択肢として排除しない」ということを言ってきました。それは今も変わりません。これだけ都知事選が近づいているのに「排除しない」という考え方は変わっていないです。その話をもとに皆さんのご意見をうかがったということです。
――どんなような反応ですか。
山本 いろいろな意見をいただきましたが、もちろん「とどまるべきではないか」という意見は出ました。一方で「出るべきではないか」という意見も出ました。どちらかに偏ったということではなく、(賛成と反対が)同じぐらいあったということです。
――代表自身としては出馬するメリット、デメリットはどのようにお考えでしょうか。
山本氏 メリットとデメリット? メリットは、出るとなった場合は当然、東京から何かを変えたいと思わないといけないでしょうから。それに対して皆さんに訴える機会になる。当然、それで認められるとなれば、それを実行できるものになる。デメリットとして何が考えられるのかということですが、当然、いろいろな候補者がいますから、そのなかで(支持者や政策が)かぶっているということに対しては批判も出てくるだろうなというのがメリットとデメリットの両方ですね、いま端的に言えば。
――今も出馬する可能性の背景には、小池都知事の都政運営について思うところがあるということでしょうか。
山本氏 小池さんの都政運営に対して「良し」とする人は、たぶん候補者として出る場合はいないのではないですか。
――具体的にはどんなことをお考えですか。
山本氏 それはいま、ここで語ることではないですね。というのは何かと申しますと、今日、総会で決まったことは何か。皆さんに意見を聞くことが1つ。もう1つは今後の都知事選に対する対応は、代表である私に一任をしてくださいということで合意を得たところです。
――後は、代表の腹ひとつになるということですね。
山本氏 総会を終えましたから。
――(党の)規約にありますからね。
山本氏 そうですね。総会ではそのようなかたちで一任が取れたので、今後のことは私が決めるということになります。
――時期はいつですか。
山本氏 当然、決めるのならば、来週の期日(告示日の18日)までにということになります。
――今日、党として話し合ったということなのですが、出馬される場合、党の公認、あるいは推薦というかたちで出る。
山本氏 そのへんはおいおい考えていくことだと思います。まずはやるのかやらないのか。出るのか出ないのか。
宇都宮氏と同士討ちの懸念に、「お互い頑張る」
――(横田)宇都宮さんとの一本化については検討されないのですか。(ほぼ同じ立場や政策の候補者の)同士討ちのようなかたちになるので。
山本氏 そうですね。そこまでも行かないと思いますけれども。先方としては「一本化はない」という話が前提なので、ここに関しては、恐らく出ると判断した場合には、お互い頑張るということ。それだけではなくて、お互いの政策という部分を都民の皆さんに問うというか、提言していくことになっていくと思います。当たり前のことですけれども。
――出るべきだと、とどまるべきだと。双方、どういう理由でそのような意見があったのですか。
山本氏 まあ、どうだろうな。ここで詳細に言うほどの時間はないのですが、一般的にネット内に流出しているような考えでの賛成と反対だと思います。要は、宇都宮さんという方が立っているのだよねということに対して、「ここは引くべきではないか」という考えもありましたし。
――(横田)なぜ、もっと早く決断しなかったのか。早く決断しないから宇都宮さんが先に出て、(予備選や話し合いなどによる野党統一候補)一本化も難しくなった。
山本氏 そういうことではないと思います。選挙は早く手を挙げた方にアドバンテージがあるという話ではないですよね。その議論自体がおかしいと思います。
――宇都宮さんとはお会いになりましたか。
山本氏 以前、会っています。
――いつ?
山本氏 もし出ることになっても、出ないことになっても、そのへんのことは改めてお話をしたいと思います。
――今の気持ちとしては出るのと出ないと、どっち。
山本氏 それはフィフティ(50%)です。ただ出たいという気持ちだけで、どうにかなる話ではないので、それに対しては東京をどうしていきたいのかという政策と相まっていくものだと思っています。
――(都知事選出馬)反対のツイートがけっこうあったでしょう。
(山本氏 無言で車に乗り込む)
――(横田)支持者を裏切ることになるのではないですか。
(山本氏 無言)
今日、山本氏が会見か
12日午後6時には、小池百合子知事が出馬会見に臨んだ。パネルで掲げた「東京大改革2・0」のキャッチフレーズについて山本氏は翌13日、ラジオ番組出演後の囲み取材で「まだ大改革していないのに、また大改革」と疑問を呈示。東京五輪についても「中止以外ない」「最大の無駄は五輪」と踏込み、「一刻も早く止める決断をしないと余計なコストがかかり、重要なところに人員を回せない」と語った。
「15日(今日)午後2時から都内のホテルで会見か、会合を開く」といった情報が飛び交う中、山本氏がどんな決断をするのかが注目される。
【ジャーナリスト/横田 一】
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