【みやき町】だ液によるがん発症リスクの研究を開始
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佐賀県みやき町は13日の記者会見で、福岡大学と医療法人社団如水会今村病院と連携し、だ液によるがんリスクの検査・研究を行うことを発表した。
同町が推進する健康増進の施策「健幸長寿」のまちづくりの推進の一環によるもの。検査・研究では、福岡大学が倫理審査を行うなかで、みやき町でがん検査および特定検診を受けた住民や職員1,000名を対象に、バイオベンチャー事業の(株)サリバテック(山形県鶴岡市)が開発した、だ液でがんのリスクを評価する検査キット「サリバチェッカー」を用いる。
だ液中には体内で生成される多数の代謝物が含まれている。同検査キットは、代謝物質に含まれるがん組織のなかから、特異的に濃度が上昇する物質を、最新の測定装置での分析およびAI(人工知能)で解析することで、がん(肺・膵・大腸・乳・口腔)の疾患リスクを評価できる。採血など体の負担がない「スクリーニング検査」だ。同検査の判定で陽性だった場合は、通常のがん検診を行い、陰性の場合は希望により、今村病院で通常の保険診療で費用の負担なく、それぞれ精査する。
記者会見では、福岡大学の朔啓二郎学長が「最近では2人に1人ががんに疾患しているなかで、早期発見できる仕組みづくりを急がなければならない。今回の研究が、全国でがんのため亡くなる方々を減らせるよう早期の検証につながればと考えている」とあいさつした。みやき町の末安伸之町長は「日々健康で元気に営むことが町の活性化につながると考えており、そのために通常の医療に加え、代替療法や東洋医学など、さまざまな医療を導入するための施設を来年6月に開業する。さらなる町民の健康増進への取り組みを行うことで、その意識が全国に広まっていければ」と述べた。
だ液による検査はすでに全国で約800カ所以上、みやき町がある佐賀県内では今村病院含む5カ所の病院やクリニックで導入されている。検査費用は保険適用外になるが、2万5,000円で検査を受けることができる。今回の検査・研究は2021年12月31日まで行い、研究成果についても発表する予定だ。
<検査に関する問い合わせ先>
医療法人社団如水会 今村病院
URL:http://www.josuikai.or.jp/【小山 仁】
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