九州三共・中島会長が国交大臣表彰 九住協、北住協で実績
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30年以上にわたって地場不動産デベロッパーの団体・九州住宅産業協会(以下、九住協)の役員を務めてきた九州三共・中島伸一郎会長が、7月10日に国土交通大臣表彰を受章した。
中島伸一郎氏は、九住協だけでなく、地元・北九州の住宅会社で構成される北九州住宅産業協議会(以下、北住協)の幹事、マンション部会長も兼任している。マンション部会長においては、1987年の北住協創立から33年以上務めてきた。今回の表彰は経営者としてだけでなく、このような団体活動が業界の発展に寄与したとして受章したものだ。受賞について、「長く務めただけ」と中島伸一郎氏は控え目に話す。コロナ禍により受賞式典などは未定の状態だという。地元・北九州の業界事情については、「環境の変化により、北住協の取り組みも変わってきました。かつては北九州市や北九州市住宅供給公社との共同事業で多くの住宅開発を行ってきましたが、ここ数年は減少傾向にあります。ただ、それでも地元ならではの取り組みは他都市に比べて、多くの実績があります」(中島伸一郎氏)と話す。その要因として中島伸一郎氏が挙げたのは、市が地元業者へ開示する情報の豊富さだという。自治体の状況や行政としての方針などを知ることで、地場業者としてどう動くべきかがわかってくるという。
中島伸一郎氏が関わった北九州らしいプロジェクトといえば、福岡県マンション管理組合連合会(以下、県福管連)との共同事業だろう。当時、北住協と県福管連が共同で作成したマンション管理規約は、国交省の標準規約にも採用されるなど画期的な取り組みとして知られていた。その後も、両者の情報交換は継続して行われ、定期的な勉強会や情報交換会が開催されてきた。
これらの実績について、「北九州は高度成長から鉄冷え、現在の少子高齢化など、住宅会社にとって厳しい状況が長く続いてきました。だからこそ、我々も行政も関係団体も危機感をもって課題に取り組めたのだと思います」と中島伸一郎氏は話してくれた。【永上 隼人】
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